危険物取扱者試験は、一般財団法人消防試験研究センターが実施する危険物取扱者になるための国家試験です。
危険物取扱者には、甲種・乙種(1類~6類)、丙種の種類があり、その種類によって扱える危険物が異なります。また、乙種・丙種は受験資格はなく、誰でも受験できます。
資格の種類 | 取扱いのできる危険物 |
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甲種 | 全種類の危険物を扱える |
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乙種 | 第1類 |
塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物などの酸化性固体 |
第2類 | 硫化りん、赤りん、硫黄、などの可燃性固体 | |
第3類 |
カリウム、ナトリウム、黄りんなどの自然発火性物質及び禁水性物質 |
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第4類 |
ガソリン、アルコール類、灯油、軽油などの引火性液体 |
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第5類 |
有機過酸化物、硝酸エステル類などの自己反応性物質 |
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第6類 | 過塩素酸、過酸化水素、硝酸などの酸化性液体 | |
丙種 | ガソリン、灯油、軽油、重油などを扱える |
甲種・乙種・丙種の3種類の中でも、乙種4類は最も受験者数が多く全体の7割を占めています。ガソリンや軽油等、身近な危険物を取り扱うことができるようにので、多くの職場で活躍の場が広がることから人気が高い資格となっています。
種類 | 受験資格 |
甲種 | ①化学系の大学を卒業している ②大学で化学系の授業科目を15単位以上取得いている ③乙種1類~6類のいずれかに合格し、実務経験が2年以上ある ④乙種1類か乙種6類、乙種2類or乙種4類、乙種3類、乙種5類の4種類以上の交付を受けている ⑤ 修士・博士の学位を有する |
乙種 | ー |
丙種 | ー |
願書を入手する際には、一般社団法人消防試験研究センターの中央試験センターか消防署にて直接受け取ることができます。直接受け取りに行けない方は、郵送でも入手できます。必要な書類を全て揃えたら、受付期間内に提出しましょう。
また、電子申請(インターネット受験申請)もありますので、一般社団法人消防試験研究センターのホームページ上から申請することも可能です。
願書が無事受理されれば、試験日の約2週間前までに受験票が発送されます。
試験日 | 各都道府県によって試験日は異なる。 |
試験会場 | 各都道府県の指定された会場 |
※各都道府県によって試験日及び試験会場は異なりますので、必ず一般財団法人消防試験研究センターで確認をしましょう。
甲種 | 乙種 | 丙種 | |
試験形式 | 5肢択一 マークシート |
4肢択一 マークシート |
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試験時間 | 2時間30分 | 2時間 | 1時間30分 |
合格基準 | 60%以上 | ||
合格率 | 約30% | 乙4約30% 乙12356は約60% |
約50% |
各資格の種類によって試験科目、問題数が異なります。
試験科目 | 問題数 | |
甲種 | 危険物に関する法令 | 15問 |
物理学及び化学 | 10問 | |
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 |
20問 |
試験科目 | 問題数 | |
乙種 | 危険物に関する法令 | 15問 |
基礎的な物理学及び基礎的な化学 |
10問 | |
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 |
10問 |
試験科目 | 問題数 | |
丙種 | 危険物に関する法令 | 10問 |
物理学及び化学 | 5問 | |
燃焼及び消火に関する基礎知識 |
10問 |
種類 | 受験料 |
甲種 | 5,000円 |
乙種 | 3,400円 |
丙種 | 2,700円 |
※複数受験する場合は受験する分の受験料が必要になります。