1級建築士試験 過去問解説 -施工-内外装工事【2016(H28)年 No.19】

問題

 内外装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。


  1. コンクリート壁下地面におけるせっこうボードのせっこう系直張り用接着剤による直張り工法において、特記がなかったので、接着剤の塗付け間隔をボード周辺部で、150~200mmとした。
  2. グリッパー工法によるタフテッドカーペットの敷込みにおいて、長い廊下については、伸長用工具としてパワーストレッチャーを使用した。
  3. コンクリート下地へのセメントモルタル塗りにおいて、下地への吸水調整材の塗布回数を増すことにより、コンクリート下地とモルタルの付着性を高めた。
  4. 縦壁ロッキング構法によるALCパネル工事において、外壁のパネル間の目地のシーリングについては二面接着とした。

解答・解説

解答:3

1.〇

コンクリート壁下地面におけるせっこうボードのせっこう系直張り用接着剤による直張り工法においては、記述の通り、特記がない場合は、接着剤の塗付け間隔をボード周辺部で、150~200mmとする。

せっこう系直張り用接着剤による直張り工法の壁下地の接着剤の塗付け間隔
1)ボード周辺部150~200mm
2)中間部床上1.2m以下200~250mm
3)中間部床上1.2m超え250~300mm

2.〇

グリッパー工法によるタフテッドカーペットの敷込みにおいては、記述の通り、長い廊下については、伸長用工具としてパワーストレッチャーを使用する

グリッパー工法によるカーペットの敷込みで、伸長用工具としてニーキッカーが用いられる。長い廊下などは、パワーストレッチャーなどの工具を使用する。

3.×

セメントモルタル塗りで、下地への吸水調整材を塗布しすぎると界面膜が厚くなり、モルタルの付着性を低下させるので、塗布回数は2回までとする。

よって、記述内容は「不適当」である。

4.〇

縦壁ロッキング構法によるALCパネル工事においては、記述の通り、外壁のパネル間の目地のシーリングについては二面接着とする。

ロッキング構法によるALCパネル間の目地は、バックアップ材装てん、または目地底にボンドブレーカーを張り付けシーリング材を充填する「二面接着」とする。
この目地を、ワーキングジョイントという。

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