1級建築士試験 過去問解説 -施工-鉄骨工事【2016(H28)年 No.15】

問題

 鉄骨工事の高力ボルト接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。


  1. 溶融亜鉛めっき高力ボルトの接合において、M20とM22の一次締めトルクは、100N・mとした。
  2. 高力六角ボルトM20のナット回転法による本締め後の検査において、全てのボルトについて、一次締め完了後に付したマークのずれにより、ナットの回転量が120度 ± 30度の範囲にあるものを合格とした。
  3. トルシア形高力ボルトの締付け後の検査において、ボルトの余長については、ナット面から突き出た長さが、ねじ1山~6山の範囲にあるものを合格とした。
  4. F8Tの溶融亜鉛めっき高力ボルトM20の孔径については、22mmとした。

解答・解説

解答:1

1.×

溶融亜鉛めっき高力ボルトM20M22の一次締めトルクは150N・mである。

よって、記述内容は「不適当」である。

M16が、100N・mである。

2.〇

高力六角ボルトM20のナット回転法による本締め後の検査は、記述の通り、全てのボルトについて、一次締め完了後に付したマークのずれにより、ナットの回転量が120度 ± 30度の範囲にあるものを合格とした。

高力六角ボルトの一次締め後において、ナット回転量が「120度 ± 30度の範囲」を合格とする。

3.〇

トルシア形高力ボルトの締付け後の検査は、記述の通り、ボルトの余長については、ナット面から突き出た長さが、ねじ1山~6山の範囲にあるものを合格とした。

トルシア形高力ボルトのナット面から突き出た余長は、ねじ山が「1~6山の範囲」を合格とする。

4.〇

記述の通り、F8Tの溶融亜鉛めっき高力ボルトM20の孔径については、22mmでよい。

高力ボルト溶融亜鉛めっき高力ボルトでは、「軸径d27mm未満の場合の孔径D=d+2mm」、「軸径d27mm以上の場合の孔径D=d+3mm」とする。
設問のM20の孔径の場合、D=22mmとなる。

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