問題
コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 普通コンクリートにおける構造体コンクリートの圧縮強度の検査において、1回の試験に用いる供試体については、工事現場において適切な間隔をあけた3台の運搬車から各1個ずつ、合計3個採取した。
- コンクリートの打込み日の外気温が25度以下となることが予想されたので、コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間の限度を150分とした。
- 軽量コンクリートのポンプ圧送において、輸送管の水平換算距離が150mであったので、呼び寸法125Aの輸送管を使用した。
- コンクリートの打継ぎにおいて、やむを得ず、梁に鉛直打継ぎ部を設けなければならなかったので、せん断力の小さいスパン中央付近に鉛直打継ぎ部を設けた。
解答・解説
解答:2
1.〇
記述の通り、普通コンクリートにおける構造体コンクリートの圧縮強度の検査において、1回の試験に用いる供試体については、工事現場において適切な間隔をあけた3台の運搬車から各1個ずつ、合計3個採取した。
2.×
コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間の限度は、外気温が25度未満で120分、外気温が25度以上で90分とする。
よって、記述内容は「不適当」である。
3.〇
軽量コンクリートのポンプ圧送においては、記述の通り、輸送管の水平換算距離が150mであったので、呼び寸法125Aの輸送管を使用した。
軽量コンクリートをポンプを用いて圧送する場合、骨材の吸収によるスランプ低下や輸送管内での閉塞のおそれがあるため、高所や長距離の圧送では、呼び寸法125A(径125mm)以上の輸送管を使用する。
4.〇
コンクリートの打継ぎにおいて、記述の通り、やむを得ず、梁に鉛直打継ぎ部を設けなければならなかったので、せん断力の小さいスパン中央付近に鉛直打継ぎ部を設けた。
コンクリートの打継ぎで、梁に鉛直打継ぎ部においては、せん断力の小さいスパン中央または端から1/4付近に設ける。