1級建築士試験 過去問解説 -構造-コンクリート【2015(H27)年 No.28】

問題

 コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。


  1. 高強度コンクリートの温度ひび割れの防止対策として、水和熱の小さい中庸熱ポルトランドセメントを使用した。
  2. 設計基準強度80N/mm2以上の高強度コンクリートの火災時の爆裂防止対策として、コンクリート中に有機繊維を混入した。
  3. 凍結融解作用を受けるコンクリートの凍害対策として、AEコンクリートとし、空気量を4.5%とした。
  4. 計画供用期間の級が「長期」のコンクリートの練混ぜ水に、コンクリートの洗浄排水を処理して得られた上澄水を用いた。

解答・解説

解答:4

1.〇

高強度コンクリート温度ひび割れの防止対策として、記述の通り、水和熱の小さい中庸熱ポルトランドセメントを使用した。

高強度コンクリートの温度ひび割れを防止するため、水和熱の小さい中庸熱ポルトランドセメント低熱ポルトランドセメントが使用される。

2.〇

設計基準強度80N/mm2以上の高強度コンクリートの火災時の爆裂防止対策として、記述の通り、コンクリート中に有機繊維を混入した。

設計基準強度36N/mm2を超えのものを「高強度コンクリート」、60N/mm2を超えるものを「超高強度コンクリート」という。60N/mm2を超える超高強度コンクリートは、火災時の爆裂が問題となり、その対策として、耐火被覆の方法もあるが、コンクリート中に有機繊維を混入すると熱応力を緩和し有効となる。

3.〇

凍結融解作用を受けるコンクリートの凍害対策として、記述の通り、AEコンクリートとし、空気量を4.5%とした。

コンクリートにAE剤を用いると、ワーカビリティが向上し、凍結に対しても圧力を吸収し、凍結融解に対する抵抗性も増大する。空気量は4.5%とし、空気量が増える分、強度がやや低下するので、水セメント比を小さくして強度を高める。

4.×

計画供用期間の級が「長期」「超長期」の場合、練混ぜ水に「回収水」を用いない。

回収水とは設問にあるコンクリートミキサーなどの洗浄排水を処理して得られた上澄水等である。

よって、記述内容は「不適当」である。

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