1級建築士試験 過去問解説 -構造-杭基礎【2014(H26)年 No.23】

問題

 杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 直接基礎と杭基礎を併用した基礎形式であるパイルド・ラフト基礎は、直接基礎として十分な支持力はあるが沈下が過大となる場合等に採用されることがある。
  2. 支持層が傾斜した地盤においては、杭径が同じであっても、各杭が負担する水平力は杭長に応じて異なる値として設計する。
  3. 砂質地盤における杭の極限周面摩擦力度は、打込み杭より場所打ちコンクリート杭のほうが小さい。
  4. 応答変位法は、地震時の杭頭慣性力と地盤変位による応力を用いて計算する方法であり、地震時に液状化しやすい軟弱地盤における杭の検討に適している。

解答・解説

解答:3

1.〇

直接基礎と杭基礎を併用した基礎形式であるパイルド・ラフト基礎は、記述の通り、直接基礎として十分な支持力はあるが沈下が過大となる場合等に採用されることがある。

パイルド・ラフト基礎は、基礎の変形量を減少させるために、直接基礎と杭基礎を併用した基礎形式で、直接基礎と杭基礎が複合して、荷重に抵抗する。
直接基礎として十分な支持力はあるが、沈下が大きい場合等に採用される。

2.〇

記述の通り、支持層が傾斜した地盤においては、杭径が同じであっても、各杭が負担する水平力杭長に応じて異なる値として設計する。

変形しにくい短い杭ほど多くの水平力を負担する。

3.×

杭の極限周面摩擦力度は、打込み杭より場所打ちコンクリート杭のほうが大きい

よって、記述内容は「不適当」である。

場所打ちコンクリート杭埋込み杭打込み杭の順である。

4.〇

応答変位法は、記述の通り、地震時の杭頭慣性力地盤変位による応力を用いて計算する方法であり、地震時に液状化しやすい軟弱地盤における杭の検討に適している。

応答変位法は、地震時の杭頭慣性力だけでなく、地盤変位による応力も合わせて計算する方法で、杭の断面設計を行う方法である
液状化しやすい軟弱地盤においては、地盤変位の可能性が高ので、応答変位法による杭の検討が望ましい。

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