1級建築士試験 過去問解説 -環境・設備-防災設備【平成28年No.18】

建築士試験ピックアップ過去問解説

問題

 防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。


  1. 非常用の照明装置の予備電源には、蓄電池を照明器具に内蔵しない方式がある。
  2. 差動式熱感知器は、周囲が一定の温度以上になると火災信号を発する感知器である。
  3. 補助散水栓は、屋内消火栓のうち2号消火栓(広範囲型を除く。)と同等の放水量を有し、スプリンクラー設備へ配管接続する。
  4. 開放型スプリンクラーヘッドは、天井が高く種々の可燃物がある舞台部等に用いる。

解答・解説

解答:2

1.〇

非常用の照明装置の予備電源には、記述の通り、蓄電池を照明器具に内蔵しない方式がある。

非常用の照明装置の配線は別系統とし、予備電源は蓄電池内蔵型と内蔵しない型(別置型)がある。

2.×

差動式熱感知器は、周囲の温度が一定の温度上昇率以上になると作動する感知器である。

よって、記述内容は「不適当」である。

設問内容の「周囲が一定の温度以上になると火災信号を発する感知器」は、定温式熱感知器である。

3.〇

補助散水栓は、記述の通り、屋内消火栓のうち2号消火栓(広範囲型を除く。)と同等の放水量を有し、スプリンクラー設備へ配管接続する。

補助散水栓は屋内消火栓の機能を有し、2号消火栓(広範囲型を除く)と同等の警戒範囲放水圧放水量で、スプリンクラー設備へ配管接続することができる。

4.〇

開放型スプリンクラーヘッドは、天井が高く種々の可燃物がある舞台部等に用いる

開放型スプリンクラーは、一斉開放弁を開いて、放水区域内の全てのヘッドから一斉に放水されるので、天井が高く種々の可燃物がある舞台部等に用いられる。

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