問題
色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 人の目が光として感じることができるのは、波長が約380~780nmの放射である。
- 加法混色の三原色は、赤・緑・青であり、それらを同じ割合で混ぜると白色になる。
- 色光の誘目性は、一般に、色相では赤が最も高く、青がこれに続き、緑が最も低い。
- ある面からの放射エネルギーが同じ場合、明所視では、緑色より赤色のほうが強く感じられる。
解答・解説
解答:4
1.〇
人の目が光として感じるのは、記述の通り、波長が約380~780nmの放射で、これを可視光線という。
この範囲より波長が短いものを「紫外線」、長いものを「赤外線」という。
2.〇
記述の通り、加法混色の三原色は、赤・緑・青であり、それらを同じ割合で混ぜると白色になる。
色光の「混色法」である。
色光の混色法は、他にも「減法混色」があり、三原色はシアン・マゼンタ・イエローで、同量混ぜると黒色になる。
「減法混色」の方は、自宅などで使うインクジェットプリンターをイメージして覚えると良いでしょう。
3.〇
色光の誘目性は、記述の通り、色相では赤が最も高く、青がこれに続き、緑が最も低い。
色光の誘目性は、「色の目立ちやすさ」で、例えば「sale」などの広告ポスターに用いられる。
暖色系の高彩度色(原色)の誘目性が高く、色相では赤が最も高く、青がこれに続き、緑が最も低い。
4.×
明所視では、人の目は、黄色から緑色が最も敏感であるため、赤色より緑色のほうが強く感じられる。
よって、記述内容は「不適当」である。
この現象を「プルキンエ現象」という。