1級建築士試験 過去問解説 -環境・設備-空気調和設備【平成26年No.11】

建築士試験ピックアップ過去問解説

問題

 空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。


  1. 冷却塔においては、冷却水の温度を外気湿球温度より低くすることはできない。
  2. 冷凍機に使用される代替フロン(HFC)は、オゾン層の破壊防止については効果があるが、地球温暖化係数については二酸化炭素を上回っている。
  3. 吸収冷凍機は、一般に、冷媒として臭化リチウム水溶液を使用する。
  4. 遠心冷凍機の冷水出口温度を低く設定すると、成績係数(COP)の値は低くなる。

解答・解説

解答:3

1.〇

冷却塔においては、記述の通り、冷却水の温度を外気湿球温度より低くすることはできない

冷却塔では、水の蒸発潜熱により冷却を行うため、冷却水の温度を外気湿球温度より低くできない。

冷却塔は、冷凍機からの排熱により加熱された冷却水を「外気により冷却する装置」である。
冷却方法は、外気による顕熱冷却水の蒸発潜熱による冷却である。

2.〇

冷凍機に使用される代替フロン(HFC)は、記述の通り、オゾン層の破壊防止については効果があるが、地球温暖化係数については「二酸化炭素を上回っている」。

代替フロンは「地球温暖化係数は二酸化炭素を上回っている」ので、空気中への放散を防止する必要がある。

3.×

吸収冷凍機は、一般に、「冷媒」として水が使用され、臭化リチウム水溶液は吸収液に使用する。

よって、記述内容は「不適当」である。

4.〇

遠心冷凍機の冷水出口温度を低く設定すると、記述の通り、成績係数(COP)の値は低くなる

遠心冷凍機は、「冷水出口温度」を低くするほど、「圧縮機の動力」が大きくなるので、冷凍能力を圧縮機の動力で除した「成績係数」は低くなる。
上記の「大小関係」に注意しましょう。

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