2025/09/11
受講者の皆さんにとって、筆記試験の結果がまだ分からず、不安やもどかしさを抱えたまま仕事に取り組んでいることと思います。ですが、その気持ちはあなただけのものではありません。すべての受験者が同じ状況にあり、同じ思いで過ごしています。
毎年お伝えしていることですが、9月に入ったら少しずつ口頭試験の準備を始めましょう。
以下は技術士会が公式に示している内容です。必ず理解し、暗記に頼らず自分の言葉で説明できるようにしてください。
専門的学識
技術士が専門とする分野の業務に必要な知識を理解し、応用できること。選択科目に関する知識や、日本固有の法制度、社会・自然条件に関する知識も含まれる。
問題解決
業務で直面する複合的な問題を整理・調査し、潜在要因や制約条件を分析すること。その上で、相反する要求事項(機能性、安全性、経済性など)を考慮し、複数の選択肢を示し、合理的に解決策を提案・改善すること。
マネジメント
業務の計画・実行・検証・是正の過程で、品質・コスト・納期・生産性・リスクなどの要求を満たすため、人員・設備・資金・情報といった資源を適切に配分すること。
評価
業務の各段階での結果や最終成果、波及効果を評価し、次の業務や改善に役立てること。
コミュニケーション
業務遂行に必要な関係者(上司、同僚、クライアント、ユーザーなど)と、口頭や文書を通じて明確で効果的に意思疎通を図ること。海外業務では語学力に加え、現地の文化や多様性を理解し協調すること。
リーダーシップ
業務を進める上で、明確な方向性と現場感覚を持ち、多様な利害を調整しまとめること。海外業務では多様な価値観や能力を持つ現地関係者と協力して業務を遂行すること。
技術者倫理
業務にあたり、安全・健康・福祉を最優先に考え、社会や環境への影響を予見し、持続可能な社会の実現に努めること。法令を遵守し、自らの責任を明確にしたうえで倫理的に行動すること。
口頭試験は「技術士としての適格性」を判定することを目的に、筆記試験の答案や業務経歴を基に実施されます。主な確認事項は次の通りです。
Ⅰ 技術士としての実務能力
① コミュニケーション・リーダーシップ [30点]
② 評価・マネジメント [30点]
Ⅱ 技術士としての適格性
③ 技術者倫理 [20点]
④ 継続研さん [20点]
![]() | 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。
特典1 ![]() 合格ノウハウを公開! 受験生必見の合格セミナー さらに「必勝合格法」冊子付! | 特典2 ![]() 論文対策のポイントを伝授! まずはここから!初めて論文対策をする方に手法を動画で紹介! | 特典3 ![]() 添削課題のイメージがわかる! 添削課題(サンプル版)を無料で確認できる!有料版では16部門に対応! |