試験に役立つ本の紹介『技術士ハンドブック (第2版)』・公益社団法人日本技術士会登録技術図書刊行会-5

2024/10/31

試験に役立つ本の紹介『技術士ハンドブック (第2版)』・公益社団法人日本技術士会登録技術図書刊行会-5


有名な本なので、ご存知の方も多いと思います。
前回は、第4章までは紹介していますので、今回は第6章の1節から12節を要約します。
6章は建設マネジメントがテーマです。
また、今回は建設部門の方にも参考になるカ所が多いです。
一般部門の方もぜひ、読んで下さい。

上記の本は古本なら、Amazonで購入できます。
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以下は冒頭部分です。


建設マネジメントの定義はいささか難しい。
「マネジメント」の語源は「手」を意味するラテン語の「manusJといわれ,野性の馬を思いどおり動かすといった意味がある これがマネジメントという英語になり,近年,広義の意味が付加された米語のマネジメントになった。
マネジメントの父と称されるPFドラッカーによると,マネジメントの使命は「組織を動かす機関である」としている.また組織とは「社会的な機能を果たし,社会に貢献するための社会の機関である」ともいっている.すなわち建設マネジメントを,言葉を換えて表現すると,「社会的貢献を達成するための建設行為を,人的資源を十分に活用しながら組織的に行い,その使命を果たすこと」ではないだろうか。この建設マネジメントによって国や地域づくりとしての社会基盤整備による社会貢献が促進されることを期待したい。
本節では,社会基盤整備にあたって組織として備えるべき環境や制度について概論を述べる。具体的なマネジメントについては6・2~6・8節において詳述する。


以下、今回は6.1~6.1.12 の部分のみ要約します。


第6章 建設マネジメント 概要 (6.1~6.1.12)

6.1 建設マネジメントの概要

建設マネジメントは、プロジェクトを効率的に進行させ、社会のインフラニーズに応えるための技術的・管理的手法です。適切な資源の配分、人材の活用、品質・コスト・スケジュールの管理が重要です。社会基盤となるインフラの維持・発展に欠かせない分野として、日本の国土開発においても建設マネジメントの役割は非常に大きいです。


6.1.1 社会インフラとしての建設

インフラは社会の基盤であり、道路、鉄道、水道、エネルギー供給など、すべての分野で必要とされます。これまでの建設技術の進展により、これらのインフラが整備され、人々の生活の向上や経済発展に寄与しています。


6.1.2 インフラ整備の動機

インフラ整備には公共のニーズ、地域振興、遊休地の利用、財政資源の有効活用、人的資源の活用など、さまざまな動機があります。これらの動機は、プロジェクトの計画段階での重要な要素であり、予算決定や詳細設計に大きく影響します。


6.1.3 建設プロジェクトの資金管理

建設プロジェクトには、公共と民間の資金調達方法が存在します。公共事業は税金や債券で賄われ、PFI (Private Finance Initiative) などの民間資金を利用する場合もあります。これにより、民間資本を活用して公共施設の建設・運営を行うケースが増えています。


6.1.4 法律と規制

建設業には都市計画、環境保護、安全管理など多くの法規制が存在します。土地開発や水害対策、道路・鉄道の整備などの法的要件を満たすことが、プロジェクトの成功に欠かせません。


6.1.5 公共事業の要件

公共事業は公共の利益のために行われ、透明性や競争性が重要視されます。公共調達やプロジェクト管理において、効率的な建設マネジメントが求められています。


6.1.6 建設管理システム

建設マネジメントシステムは、プロジェクトの成功に向けて計画、組織化、管理を行うためのフレームワークです。プロジェクトの各段階で目標を達成するために、リーダーシップやチームワークが重要な役割を果たします。


6.1.7 プロジェクトマネジメント

建設プロジェクトは独自性を持ち、一度限りのプロジェクトが多く、その都度異なる条件で進行します。プロジェクトマネジメントでは、リスク管理や資源の適切な配分が求められます。


6.1.8 建設市場の動向

建設市場では、競争入札や公共・民間の共同事業が一般的です。特に大規模なプロジェクトでは、技術的専門知識を共有するために企業が提携を行うケースもあります。


6.1.9 建設契約と入札

建設プロジェクトにおける入札プロセスは、公開入札や選定入札の形式で行われます。選定基準には価格のみならず、技術的な資格も考慮されることがあります。


6.1.10 法的・倫理的配慮

建設マネジメントにおいて、法律や倫理に従うことが重要です。公正な競争と透明性の確保が、プロジェクト成功のカギとなります。


6.1.11 建設倫理

技術者は、高い倫理基準を持ち、公共の信頼を得る必要があります。建設の各段階での安全性や信頼性の維持が重要です。


6.1.12 建設マネジメントの最新動向

最近の建設マネジメントの動向として、デジタル技術の活用や持続可能な建設が進んでいます。プロジェクト管理のデジタル化や環境に配慮した設計が注目されています。


No Image 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。


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