2024/09/19
以下は、2023年度の技術士口頭試験に関する詳細な説明です。この試験の形式は、2019年度に改正された内容をほぼ踏襲しています。また、2024年度の口頭試験も概ね同じになると思います。
(1) 口頭試験の内容
技術士の口頭試験では、技術士としての資質や能力(コンピテンシー)が厳しく評価されます。試験は以下の構成で行われます:
試験の合格基準は、各項目で60%以上の得点を獲得することです。試験時間は原則として20分ですが、必要に応じて10分程度の延長が可能です。ただし、延長は説明が不十分である場合に限られるため、20分以内で試験が完結するように準備をすることが重要です。
(2) 実務経験証明書の作成
口頭試験で最も重要な書類の一つが、実務経験証明書です。この証明書は、受験者が過去にどのような業務を経験してきたかを証明するもので、口頭試験ではこの内容に基づいて質問がされます。
(3) 再現論文の作成
口頭試験に備えて、筆記試験の内容を再現した論文(再現論文)を作成しておくことを推奨します。
(4) 経歴に関する試問内容
受験申込時に提出した実務経験証明書に基づき、経歴についての質問がされます。この試問では、受験者の技術士としての実務能力と今後の適格性が評価されます。
(5) 筆記試験の答案に関する試問内容
筆記試験で記述した内容についても、口頭試験で質問される可能性があります。
(6) 技術者倫理に関する試問内容
技術者倫理は技術士にとって非常に重要な要素です。日本技術士会では「技術士倫理綱領」を制定しており、これに基づいた質問がされます。
(7) 継続研さんに関する試問内容
技術士の資格更新制度が導入される可能性があるため、継続研さんに関する質問も重要です。
これらの要素をしっかりと理解し、試験の準備を進めることが合格への鍵となります。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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