2023/02/16
申込書の添削が増えています。
問題の解答よりも「業務の詳細」の方が多いです。
時期的にはそんな時期なのでしょう。
令和5年の「受験申し込み案内」はどうなるか分かりませんが、現段階では令和4年の「受験申し込み案内」を元に記載するしかありません。
その令和4年版には以下の説明があります。
太字強調は私(匠)が行っています。
③ 業務経歴 (必ず記入すること。)
* 科学技術に関する業務(4頁 ※2参照)について、簡潔にわかりやすく整理して枠内に記入する。
* 業務経歴が記入しきれない場合は、主な業務の抜粋又は複数年の業務をまとめる等して、指定の行数に記入 する。必ず受験資格の要件として必要な期間分は記入する。
* 業務経歴の中から、受験申込書に記入した「専門とする事項」に関連するもので、「業務内容の詳細」に記入するものを1つ選び、「詳細」欄に○を付ける。
* 従事期間は、受験申込書の提出日現在で計算しますので、最終行の年月を「~2021年4月」とした場合、 当該月を1ヶ月分として計算できませんので、「~2021年3月」と記入する。
* 期間が重複しないよう業務経歴を年代順、在職期間は西暦で記入する。
* 合計年数の欄は①在学期間(上限2年)及び②従事期間の合計年数を記入する。
(業務経歴を一部省略した場合は、省略した業務経歴の年月は含めないこと。)
⑤ 業務内容の詳細 (必ず記入すること。)
* 業務経歴の「詳細」欄に○を付したものについて、業務内容の詳細(「目的」、「立場と役割」、「技術的内容及び課題」、「技術的成果」など)を、受験申込書に記入した「専門とする事項」を踏まえ、720字以内(図表は不可。半角文字も1字とする。)で、簡潔にわかりやすく整理して枠内に記入する。
* 業務経歴の「詳細」欄に○を付した業務経歴の期間中に業務内容が複数にわたる場合は、その中から1つの業務を選んで記入する。
* 総合技術監理部門を申し込む場合は、総合技術監理の視点(経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理)から記入する。
上記は絶対に守って下さい。
これを守って書かないと、口頭試験で苦労することになります。
それと「目的」ですが、これも勘違いが多いです。
何かを開発して作り上げる、何かの工事を行う。
大まかな目的は上記でしょう。
しかし、業務の詳細に記入するのは、全体の目的ではなく、受験する皆さんの「業務詳細」です。これを勘違いしている方が多いです。
道路の工事ではなく⇒車の渋滞緩和
ではないですか?
ブレーキシステムの設計ではなく⇒ブレーキパッドの摩耗性向上
ではないですか?
自分の業務目的を、「目的」として記載しないと、課題や解決策に繋がらないです。
そこを勘違いしないようにして下さい。
また、専門とする事項と業務の詳細は関連付けが必要です。
専門とする事項は、「~~の設計」と書いて、「業務経歴」や「業務の詳細」は、「~~の維持管理」、「~~の施工管理」になっていませんか?
確認して下さい。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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