【技術士二次試験】口頭試験の質問と答え方

2022/12/08

口頭試験の質問と答え方

口頭試験の試験委員は、2~3名が普通です。
多分、2名が一番多いと思います。

昨年の機械部門・加工・生産システムでこんな質問がありました。

A:技術的な事前にお書きいただいた主業務に簡単にご紹介、特に技術士として意識しながら行った内容について簡単に教えていただけますか?
A:加工技術の責任者ということで、何人くらいのチームで、どういう人たちの集まりだったんでしょうか?
A:その中で、それぞれの立場から意見の相違があったと思います。それをどうやってまとめましたか?
A:若い方に対しては、教育や指導もされていると思います。どんな点に注意して教育していますか? また、教育の効果はどうやって確認していますか?

また、電気電子部門・電力エネルギーでは、以下のような質問です。

A:「業務経歴」と「業務内容の詳細」における技術的ポイントを3分程度で説明してください。
A:他部門と人と業務を進める際に、コミュニケーションで注意していることは何ですか?
A:マネジメント上の成功例と失敗例を説明してください。
A:業務の中で、環境負荷に関して注意していることは?
A:技術者倫理を意識して取り組んだ業務を紹介して下さい。
A:学会での発表はありますか?
A:今後、論文を書いてみたいと思いますか? また、それはどんなテーマですか? なるべく具体的に答えて下さい。

総監を除けば、どの部門でも同じような質問が多いです。
令和になってからの口頭試験では、専門知識に関する質問は少なくなりました。
受験者が、特に若くて専門知識を疑われることが無ければ、質問されない可能性もあります。

基本的にどんな質問が来ても、落ち着いて問われたことに対し正確に答えてください。

ただし、正確に答えようとするあまり、毎回時間を掛けて考え込むのは止めましょう。
特に業務経歴や業務の詳細に関する質問で、毎回考え込んでいたら「あなた、本当に自分でやったの?」と疑われます。
業務経歴や業務の詳細は、自分で実施し業務でなくても記入できます。
また残念ですが、実際にそうやって記入している人もいるのです。
そこを疑われたら、間違いなく不合格です。
レスポンス良く回答するトレーニングを繰り返してください。


No Image 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。


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