2022/06/02
これまで、論文作成の様々なポイントについてお伝えしてきましたが、大事なポイントになりますので、以前と同様の内容とはなりますが、繰り返しお伝えすることをお許しください。
以下のポイントは、間違いを起こしやすいポイントになりますので、しっかりとおさえていきましょう。
先ず、文章番号ですが、建設部門であれば土木学会。
機械部門で受けるなら機械学会の論文形式に沿った方が良いと思います。
技術士は論文を書いたり読んだりすることも業務です。
合格すればやるやらないは別にして論文を書くことがCPDです。
すくなくともそのつもりはあることを見せなければなりません。
その場合、機械部門であれば機械学会で、建設部門であれば土木学会書く可能性が高いわけです。
それなのに、学会の論文作法を知らないと言うことは、書くつもりがないことを示す訳です。
学会によっては、公式な附番方法を公にしていません。
でも、電気学会、土木学会、機械学会などは公にしています。
なるべく参照して活用して下さい。
「論文の書き方なら知っている」ということを見せて下さい。
次に、高度成長期のインフラです。
日本経済が飛躍的に成長を遂げた時期は、1954年(昭和29年)12月から1973年11月までの約19年間です。高度成長期に作られたものなら、4年後に100%築後50年です。
また、日本のインフラは
https://www5.cao.go.jp/keizai2/ioj/index.html
(参照:内閣府 社会資本ストック推計)
ここにある通りです。
社会資本の多くは高度経済成長以降に整備されています。
具体的に言うと、1975年~1995年ぐらいです。
また、この間20年あります、つまり寿命になると言っても20年掛けて順番に寿命です。20年間を「一斉に」と言うかどうかは人に依りますが、私は一斉とは思いません。
次に、日本の税収と人口減少です。
「人口減少によって、税収が大きく減っている。」
上記のフレーズもよく見ます。
しかし、これも全くの誤解です。
日本の総人口や生産年齢人口は減っています。
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/dl/07.pdf
(参照:厚生労働省)
厚生労働省のページですが、人口は2005年~2010年の間がピークでした。
しかし、税収は
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition...
(参照:財務省)
財務省のページです。
ごらんのとおり、直近30年で2009年がボトムです。
それ以降は、人口減にかかわらず、税収は増え続けています。
2019年は、過去最高の税収になりました。
つまりバブル期を抜いたわけです。
ここ近年は、コロナ騒ぎで経るでしょうが、それは人口減少と関係ありません。
税収は、経済活動と相関します、人口とは相関しないのです。
しつこいですが、しっかり理解して下さい。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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