2020/11/05
技術士二次試験口頭試験では、何を評価されるのか?
技術士会が平成28年(2016年)に公開した「今後の技術士制度の在り方について」の中で、以下の様な説明をしています。
1.現状認識・
昭和32年技術士法制定以来、昭和58年と平成12年の同法大幅改正を経て、60年近くが経過した。・この間、国内経済・産業社会の中で技術士制度は相応の役割を果たしたが、大きく変化する産業構造や経済構造、社会ニーズ、国際的な環境に応じて技術士制度がどうあるべきか、その目指すべき方向性が改めて問われている。・技術士分科会では第6期の課題整理からこれまで調査・審議を行い、具体的な改善方策、目指すべき方向性、今後検討すべき事項等をとりまとめた。
~~~中略~~~
【3)口頭試験】
・技術士として倫理的に行動できること。
・多様な関係者と明確かつ効果的に意思疎通し、多様な利害を調整できること。
・問題解決能力・課題遂行能力:筆記試験において問うものに加えて、実務の中で複合的な問題についての調査・分析及び解決のための課題を遂行した経験等。
・これまでの技術士となるための初期の能力開発(IPD)に対する取組姿勢や今後の継続研さんに対する基本的な理解。
https://www.mext.go.jp/content/1381640_1.pdf
口頭試験に関しては、上記の通りです。
「複合的な問題についての調査・分析及び解決のための課題を遂行した経験」この一文が重要です。ゴール(問題解決)は、課題を遂行することで到達できるという考え方です。
また、課題遂行とは、ゴール前にある障害物(課題)を発見し、解決方法を考え、その解決方法の波及効果やリスクを評価しながら、ゴールに向かうことを言います。
個人的には「遂行」と言う言葉はズレを感じますが、これはまあ仕方がありません。
技術士会の考え方に従って下さい。
また、一般部門の評価基準は
技術士としての実務能力
コミュニケーション、リーダーシップ 60%以上の得点
評価、マネジメント 60%以上の得点
技術士としての適格性
技術者倫理 60%以上の得点
継続研さん 60%以上の得点
上記の通りです。
ご自身は何が苦手で、何が得意かを良く考えてください。