令和元年度筆記試験の振り返り
ただ、試験内容が変わっていますから、筆記の成績が上がらなかった人は、その辺で対応出来なかったようです。
特に目に付いた部分を説明しましょう。
例えば
機械部門:設計科目のⅢ-1の問題です。
(1)介護機器の開発・設計・導入・普及に関して,具体的な介護機器の例を1つ挙げ、機械設計の技術者としての立場で、多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を 1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
設問はどの科目でも似ていますが、設問1で「課題を挙げよ」となっている問題と「課題を抽出し分析せよ」になっている場合があります。
これで、B評価になっている人は、「分析」が出来ていません。
設問1での分析結果から、設問2で言う所の「最も重要と考える課題」が決まるのです。
昨年までは、単に重要と考える理由を書けば良かったのですが、令和元年からの試験では、理由を書くだけではA評価になりません。
複数挙げた課題をしっかり「分析」して下さい。
ちなみに、電気電子部門:電気設備のⅢ-1でも同じです。
(1)技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
ですから、必ず挙げた課題を分析して、重要な課題であることをしっかり説明して下さい。
ほとんどの科目で同じように「課題を抽出し分析せよ。」となっています。
Ⅲの問題で躓いた人は、ほとんどここでミスしています。
他の問題に関しては、またの機会にご説明します。