設問の文章量

質問の中で割と多いのが、それぞれの設問に対する解答文章の量です。

2019/05/30


設問の文章量

一般的には3:4:3などとも言われますが、実はそうでもありません。
正解があるわけではないので、難しいところですが、判断基準はあります。
前文を踏まえ、重要な設問の部分を厚く書いて下さい
これが基本です。

しかし、これを言うと「その重要な部分が分りません」とおっしゃる方がいます。
ですが、問題文を見て下さい。

30:建設部門・鋼構造及びコンクリート
Ⅲ-1
1)鋼構造物を合理的に維持管理するうえでの、情報化の取組について、幅広い視点から概説せよ。
2)上述した取組を踏まえ、あなたが最も重要と考える技術的課題を 2つ挙げ、それぞれについて解決するための技術的提案を示せ。
3)あなたの技術的提案それぞれに対し、それらがもたらす効果を具体的に示すとともに、その技術的提案を実行する際のリスクや課題について論述せよ。

30:機械部門・設計
Ⅲ-2
機械設計において、平面図などの2次元環境から3D-CADを中心とした3次元環境への適用が拡大している。
3D-CADデータはCAM, CAEとの連携が進み適用範囲が拡大するとともに、 3Dプリンタ(積層造形)やVR(仮想、現実)などの近年進歩が著しい3D技術についても適用が進められている。あなたが3D環境での新たな設計技術の導入と適用を3年計岡で企画し推進する立場にあるとして,以下の問いに答えよ。
1)対象となる製品を1つ挙げ3D技術の適用内容と予想される効果を3年計画以降の将来像も含めて述べよ。
2)(1)で挙げた3D技術を適用の際に最も重要となる技術的課題を示し,具体的な解決策を提案せよ。
3)(2)で提案した解決策に潜むリスクについて述べよ。

他にもありますが、切りが無いので後はご自身で見て下さい。
重要な問題や課題を選択するのは、要するに重要な問題や課題を見つける力です。

問題文の中で重要な部分を見つける力が問われているのですから、設問のどれが重要なのかも答えましょう。それが技術士試験です。

31年度の試験から揉んだ解決能力が問われることになりました。
その問題解決能力とは、
問題解決能力=応用能力+重要な問題を見つける力
です。

重要な問題や課題を見つける力を示すことは重要です。
設問のどれが重要なのかも答えて下さい。


匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。