夏が終る前に
口頭試験の準備ですが、先ずは申込み書を読み返して下さい。
だいぶ忘れているはずです。
他人の目で自分の文章を読むことができると思います。
自分の文章を批判的に読んで、分かり難いところを見つけて下さい。
口頭試験では、その分かり難いところを説明します。
口頭試験では、試験委員があらかじめあなたの業務経歴、業務の詳細を読んでいます。
決して、その場で読みながら質問するのではありません。
事前に読んで、「?」の付いたところを本人であるあなたに質問するのです。
また、前提として、
「この業務は本当にこの人が実施したことなのか?」
と言う疑問を持っています。
これは、実際に、自分でやっていない業務、例えば上司や同僚、外注先が実施した業務を
自分で行ったように書く人がいますから仕方がないでしょう。
ですから、受験者の皆さんは、自分がそのように疑われていると理解して、
その疑念を晴らすように説明して下さい。
質問を想定する場合も、疑いを持たれていることを理解していると「こんなことを訊かれる?」と見えてきます。
逆に、業務の詳細がよく書けていて、読んだだけで疑う余地のない場合、
業務の詳細に関する質問は簡単に終ってしまいます。
業務の詳細に関する質問が短い場合、口頭試験の合格率は高くなるようです。
あなたの「業務の詳細」はいかがですか?
他人の目でもう一度確認してください。
その他、Ⅲの論文は再現解答を読み返して下さい。
筆記試験は合格しているのですら、解答を否定されることはありません。
試験委員が質問するのは、
「なぜ、その解決策が良いと思ったのか? あるいは、なぜその問題点にフォーカスしたのか?」
です。
要するに、あなたの考え方を聴きたいのです。
口頭試験では、あなたのエンジニアとしての倫理観や、センス、課題解決能力を確認します。
それが、見えるように解答すれば良いのです。