2018/08/30
口頭試験の準備ですが、先ずは申込み書を読み返して下さい。
だいぶ忘れているはずです。
他人の目で自分の文章を読むことができると思います。
自分の文章を批判的に読んで、分かり難いところを見つけて下さい。
口頭試験では、その分かり難いところを説明します。
口頭試験では、試験委員があらかじめあなたの業務経歴、業務の詳細を読んでいます。
決して、その場で読みながら質問するのではありません。
事前に読んで、「?」の付いたところを本人であるあなたに質問するのです。
また、前提として、
「この業務は本当にこの人が実施したことなのか?」
と言う疑問を持っています。
これは、実際に、自分でやっていない業務、例えば上司や同僚、外注先が実施した業務を
自分で行ったように書く人がいますから仕方がないでしょう。
ですから、受験者の皆さんは、自分がそのように疑われていると理解して、
その疑念を晴らすように説明して下さい。
質問を想定する場合も、疑いを持たれていることを理解していると「こんなことを訊かれる?」と見えてきます。
逆に、業務の詳細がよく書けていて、読んだだけで疑う余地のない場合、
業務の詳細に関する質問は簡単に終ってしまいます。
業務の詳細に関する質問が短い場合、口頭試験の合格率は高くなるようです。
あなたの「業務の詳細」はいかがですか?
他人の目でもう一度確認してください。
その他、Ⅲの論文は再現解答を読み返して下さい。
筆記試験は合格しているのですら、解答を否定されることはありません。
試験委員が質問するのは、
「なぜ、その解決策が良いと思ったのか? あるいは、なぜその問題点にフォーカスしたのか?」
です。
要するに、あなたの考え方を聴きたいのです。
口頭試験では、あなたのエンジニアとしての倫理観や、センス、課題解決能力を確認します。
それが、見えるように解答すれば良いのです。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。