税理士のQ&A
セール・アンド・リースバックに係るリース資産の取得原価につい…
セール・アンド・リースバックに係るリース資産の取得原価について質問です。
■セール・アンド・リースバックに係るリース資産の取得原価は所有権の移転or移転外に関わらず、貸手の購入価額（売却代金）となるのでしょうか。
質問に至った前提は以下の①～③です。
①直前対策講座（簿記論）６の第三問の解説動画内「セールアンドリースバックのポイント」にて「貸手の購入価額が判明しているケースに該当するため、売却代金をリース資産の取得原価とする。これはリース物件の所有権が移転する、しないに関わらずセールアンドリースバックの特色の一つ。」という趣旨の説明がありました。
②基本講座「リース取引２-3_（セール・アンド・リースバック）」のWEBテキストの計算例（所有権移転の場合）の中に、「リース取引開始日におけるリース資産・リース債務の計上価額は、所有権移転リースで貸手の購入価額が明らかな場合に該当するため、貸手の購入価額によることとなります。」と記載があったので、所有権移転か移転外かで処理が異なるものと理解していました。また、同講座のtrainingにおいても同様の解説がありました。
③適用指針第50項（セール・アンド・リースバック取引）は「当該リースバック取引がファイナンス・リース取引に該当する場合の会計処理は、リースの対象となる物件の売却損益に係る処理を除き、第 21 項から第 46 項と同様とする。 」と規定しています。これによれば、セール・アンド・リースバック取引であっても、取得原価の算定は所有権移転と移転外とで処理が分かれるものと理解しています。
質問に至った前提は以上です。
上記①の直前対策講座の説明が「税理士試験においてはセールアンドリースバック、かつ、所有権移転外のケースで、リース料総額の割引現在価値が採用される出題は想定されない。」というような趣旨でしたら、私の受け取り方が誤っていたことになるので申し訳ございません。
よろしくお願いいたします。
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