税理士のQ&A

未収入金(未収金)と未収収益のように、〇〇金と〇〇収益・費用…

スタディング受講者
質問日:2022年5月30日
未収入金(未収金)と未収収益のように、〇〇金と〇〇収益・費用の違いは何で判断しますか?

ネット上で調べると、売掛金や受取手形などの売上債権から発生するものが〇〇収益・費用、売上債権以外から発生するものが〇〇金と述べているものがありました。
また、〇〇収益・費用は継続して行う役務提供に該当し、〇〇金は継続的なものと継続しないものどちらも該当するとありました。

しかし、問題を解いていく中で、支払保険料の前払いで前払費用、受取利息の見越し計上で未収収益などの勘定科目が使われていたため、疑問を持ちました。

受取利息は営業外収益に該当すると思いますが、売上債権から発生するものに含まれるということですか。

勉強が行き詰まっておりまして、お忙しいと思いますが、宜しくお願い致します。



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回答

スタディング 講師
公式
回答日:2022年5月30日
>ネット上で調べると、売掛金や受取手形などの売上債権から発生するものが〇〇収益・費用、売上債権以外から発生するものが〇〇金と述べているものがありました。
 この説明は誤っています。〇〇収益・費用と〇〇金の違いは、売上債権に関連するか否かではありません。
 〇〇収益・費用(経過勘定項目)は、継続的な役務の授受に関して、決算において、見越・繰延を行うことによって計上される科目です(未収収益、前受収益、未払費用、前払費用)。よって、売上債権とは直接関係のない支払保険料の前払や受取利息の未収について、前払費用や未収収益が計上されることになります。
 一方、〇〇金(未収入金、未払金)は、‘継続的でない’役務の授受に関して、役務の授受がすでにすべて完了し、債権や債務が確定しているが、その代金をまだ受け取っていない、または支払っていないときに計上される科目です。例えば、1本だけのテレビCMを広告代理店に依頼して、そのCMがすでにテレビで放映されたが、その代金をまだ支払っていなければ未払金が計上されることになります。これに対して、例えば、ビルの壁に広告看板を設置し、契約に従って、数年間その代金を支払うときに、決算日時点で支払期日前の未払があれば費用を見越して未払費用が計上されることになります。
 また、〇〇金(未収入金、未払金)は、企業の主目的である営業取引以外の取引で計上される科目でもあります。商品売買では売掛金や買掛金が用いられるのに対して、例えば、固定資産の売買では未収入金や未払金が用いられるのはこのためです(この場合の未収入金や未払金も債権や債務が確定しています)。
>勉強が行き詰まっておりまして、
 そのような気持ちになってしまうことは、誰にでもあることです。今回のご質問内容もややこしいところではありますが、一つ一つクリアーしていくことで、やがて自信が持てるようになります。ぜひ引き続きがんばってください!

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