税理士のQ&A
◆期末商品(アップ・ストリーム)の未実現利益の処理において、…
◆期末商品(アップ・ストリーム)の未実現利益の処理において、
借方を、持分法による投資損益
とするのはなぜでしょうか。
以上よろしくお願いします。
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回答
アップ・ストリームの場合に、期末商品に係る未実現利益の消去において、借方を持分法による投資損益とする理由は、持分法では、連結決算において、投資会社と被投資会社の財務諸表を合算しないことにあります。
アップ・ストリームの場合、売上高を計上しているのは被投資会社です。しかし、連結決算において、投資会社と被投資会社の財務諸表を合算しないため、連結仕訳を行うベースとなる損益計算書にはその売上高は含まれていません。よって、ダウン・ストリームの場合のように、期末商品に係る未実現利益を売上高から控除することはできないため、「持分法による投資損益」を借方に仕訳することによって、未実現利益を消去します。
(ダウン・ストリームの場合、売上高を計上しているのは投資会社です。よって、連結決算において、投資会社と被投資会社の財務諸表を合算しなくとも、連結仕訳を行うベースとなる損益計算書にその売上高が含まれています。よって、ダウン・ストリームの場合には、期末商品に係る未実現利益を原則として売上高から控除します。)
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