【税理士講座_藤田講師インタビュー/合格のポイント編】スタディング税理士講座


最初の200日はコツコツ勉強を積み上げて、
残り100日は答練と理論の暗記に時間を使おう


スタディング税理士講座で法人税法を担当されている藤田健吾先生によれば、法人税法の試験は、試験範囲は広いものの努力すれば受かる試験だといいます。では、どのようなことに気をつけて試験にのぞめばよいのでしょうか。法人税法の勉強の進め方やお仕事等との両立の仕方とあわせて、藤田先生に伺いました。


――法人税法を難しくしているポイントは何だと思いますか?

毎年、見たことのないタイプの問題や論点、なんとなく知っているけど解けない、という問題が出ることですね。そういう問題は飛ばして次に行くのが正解なんですが、なんとなく知っていると解けそうな気がして取りかかってしまい、泥沼にはまっちゃうんですよね。

ただ、法人税法の試験では合格点を取るのが他の科目に比べてすごく難しいかというと、決してそうではありません。法人税法は努力が反映される科目だと思います。つまり、学習範囲は広くて大変なのですが、その分どれだけ問題演習を積み重ねてきたか、どれだけ理論を記憶してきたかというところが問われる試験になっていると言えるでしょうね。だから、「この人なら絶対受かるでしょう」という方がコケてしまうことも、一発逆転が起こることも少ないんですよ。


――法人税法に合格できる人・できない人の違いは何だと思いますか?

最後までやりきっているかどうかですね。スタートを切って1ヶ月くらいの時点では、やさしいところからスタートしていることもあって、みんなさほど実力は変わりません。そこから徐々に力がついていくはずなのですが、その段階からもっと上に行ける人は、安定的に毎日コツコツ勉強を積み上げてきている人です。そういう人が最終的に合格するんですよ。

逆に、最後の追い込みだけを頼りにしているような人は難しいでしょうね。最後の1~2ヶ月でどうにかなるような試験ではないので。


――お仕事で忙しい中で税理士試験を受けようという方もいると思いますが、勉強との両立はどのようにすればよいでしょうか。

働きながらの受験は大変ですよね。特に、責任のある立場の方だとなおさら大変だと思います。税理士試験は働きながら科目合格を積み上げていけることがウリの試験ではあるので、1科目ずつ受験することで負担を減らしながら勉強していくことになるかなと思います。

忙しくても、勉強時間を確保するんだという強い意志のある方は合格しています。また、最近は働き方改革でプライベートの時間が取りやすくなってきている会社も多いですよね。そういう会社を選んでしっかり勉強時間を確保できれば、働きながら合格するということも可能だと思います。


――勉強の計画の立て方にコツはありますか?

計画を立てるよりも、スタディングの学習フローに沿って勉強することが大事です。スケジュールを立てるだけで満足してしまうことも多いので、スケジュールを立てている時間があれば問題を1つでも解いたほうがよいでしょう。

スタディング税理士講座の法人税法講座では、基本講座がだいたい200コマあります。9月から7月までを勉強期間とすると、最初の3分の2ほどの期間は、平日は毎日1コマずつ動画を観て、問題を解いて復習も同時にしていきます。すると、毎日1~2時間勉強していくことになり、200コマ終える頃にはある程度力がついているはずです。残った100日ほどで、答練や理論の記憶をがんばっていきます。答練は100コマもないのですが、その時期はとにかく問題演習を繰り返して間違ったところをフォローしたり、理論を必死で覚えたりする時期です。そういうことに時間を割いていきましょう。


――モチベーション維持の方法や学習環境の整え方について教えてください。

モチベーションがどう、というのはあまり考えない方がいいんじゃないかなと思います。発想が体育会系で申し訳ないのですが(笑)、税理士になると決めたなら最後までやり抜くだけです。

それよりも、体調管理のほうを心がけた方が良いと思いますね。気持ちが凹んでいるのは、たいてい身体の調子が悪かったり、忙しくて疲れているときだったりしますよね。心身が健康であればガンガン勉強を進められるはずなので、そちらのほうに気を遣うほうがいいのではないかと思います。たまにはリフレッシュのために散歩や運動をするのも良いですし、健康な食事にも気を配りましょう。

学習環境の整え方については、仕事の同僚やご家族など、周りに協力してもらえればいいと思うんですよね。「真剣に税理士になろうと思って、今必死に勉強しているんだ」と説得して協力してもらいましょう。ただ、試験が終わったら周りに感謝の気持ちを忘れずに伝えること。「今年協力してくれてありがとう。来年もお願いします」と毎年言い続けなければならない試験なので、周りの協力を得て、試験が終われば感謝を伝える。それを繰り返しうまくやっていってほしいなと思います。


――試験直前や当日にしたほうがいいことはありますか?

試験本番は自分が1年間やってきた成果を出すための場所なので、合格につながることだけをすればいいのではないでしょうか。具体的にいうと、直前は理論の暗記だけでいいと思っています。覚えるべき理論はたくさんあるので、出そうだなと思う理論をギリギリまで繰り返し覚える。私の場合は、試験直前の1ヶ月間で理論をひと回ししました。当時は自分で声を吹き込んだ音声テープを作って、毎日それを聞いたり紙に書いたりしていましたね。最初は1週間に2題ずつ覚えようと決めて20週くらいしたので、覚えた量は40題分ほど。本番当日には、40題をひと回ししてから試験会場に向かいました。

当日絶対にしてはいけないのは、今まで開けたことのないテキストを開いてみたり、今まで解いたことのない問題を解いてみたりすること。そんなことをしても不安になるだけなので、絶対にやめましょう。変わったことはしないで、いつも通りのことをしていればいいと思いますよ。


――最後に、受講生の方々へ応援のメッセージをお願いいたします。

とにかく最後まで勉強を続けて、本試験を受けに行ってください。税理士試験の合格率は10~15%と言われていますが、そこまでたどり着ければ合格の可能性は五分五分です。私の感覚からすれば、最後まで勉強を継続してやり抜いた人はほぼほぼ受かっています。

ただ、がんばりすぎは禁物です。本番直前で体調を崩さないよう、健康には気をつけながらがんばってください。

みなさんからの合格のお知らせを待っています!

No Image 藤田 健吾(ふじた けんご) プロフィール

1972年東京都生まれ。専修大学商学部会計学科卒業。1998年から大手資格学校にて税理士講座法人税法の受験指導を行う。教材制作、講義、受講相談、質問回答など税理士試験の受験指導に関わるあらゆる業務を担当。看板講師として多数の合格者を輩出する。

その後も継続して、新たな学習システムを探し求め、教育、出版会社にて、講師、講座・教材の企画・制作を担当する。 さらに、2014年J.コネクション株式会社を設立し、受験指導の傍ら、士業を支援する事業を展開している。

2015年、「スタディング」を開講していた「KIYOラーニング株式会社」と出会い、同社の「スタディング」のノウハウに自らの受験指導経験を融合させた「スタディング 税理士講座」を開発。同講座主任講師 兼 法人税法の講義・教材制作を担当。2015年12月末の開講以来、驚異的なスピードで受講者を増やす(だろう)。「スタディング 税理士講座」で、合格者を多数輩出するために講座の開発に没頭する日々を送っている。

J.コネクション株式会社 代表取締役

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