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過去問セレクト演習-1-12 プロモーション・応用マーケティ…
過去問セレクト演習-1-12 プロモーション・応用マーケティング
(設問1) 文中の下線部①に関する記述として、最も適切なものはどれか。
『選択肢イでは、不可分性について確認しましょう。不可分性とは、同時性とも呼ばれますが、サービスは生産と消費が同時に行われ、サービスを提供する人がその場にいなければならないということです。そうであれば、中間業者がサービス提供の場にいれば不可分性の問題は生じません。例えば、デパートの有名ブランドの売り場には、当該ブランドの販売員が派遣されてサービスを提供しています。従って、不適切な記述です。』
の解説の意味が上手く理解できないです。もう少しかみ砕いて解説を頂けますか?
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回答
ご質問ありがとうございます。
まず不可分性の言葉の意味から確認していきましょう。
テキスト1-12-31では次のように説明しています。
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◆不可分性
不可分性とは、同時性とも呼ばれますが、サービスは生産と消費が同時に行われ、サービスを提供する人がその場にいなければならないということです。
例えば、美容室では美容師がその場で散髪などのサービスを提供する必要があります。
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上記の例を補足すると、美容室で「美容師が髪を切る」という「生産」と、「お客さんが散髪を受ける」という「消費」が同時に行われ、両者が美容室にいなければ成立しない、ということです。
次に問題を見ていきましょう。
この問題の選択肢イでは、サービス財の流通において「不可分性」という特性の為に、中間業者を活用することができないとなっています。
前述の通り、「不可分性」は、サービスは生産と消費が同時に行われ、サービスを提供する人がその場にいなければならないということです。
解説ではデパートの例を用いていますが、ここでは違う例で考えてみましょう。
例えば、自宅で水道のトラブルがあったとします。
自宅のトラブルなら何でも解決~という業者に連絡をしたところ、水道工事修理専門の業者さんを派遣してもらいました。
そして、派遣された業者さんに修理をしてもらいました。
このとき、水道工事の専門会社は、中間業者と言えます。
この業者さんに、自宅に来てもらい、サービスを受けることができたと想像することはできるのではないでしょうか。
整理すると、
・サービスには不可分性がある。
提供する側と受ける側が、同じ場所にいないと成立しないから。
・中間業者を活用できる
サービスを提供する人が中間業者だとしても、その場にいれば、サービスを提供することができるから。
ということになります。
参考になりましたら幸いです。
よろしくお願い申しあげます。