中小企業診断士のQ&A
前回の質問の続きです。 ◎期待収益率とCAPMについて …
スタディング受講者
質問日:2024年10月15日
前回の質問の続きです。
◎期待収益率とCAPMについて
【回答】★の箇所のご確認をお願い致します。また、回答は具体例でお願い致します。一般論や教科書のような説明ですと、まったくイメージがわきません。
質問に対する回答
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Q.◎期待収益率とCAPMについて
1.学習マップに出てくる株式Yの表に「景気」「確率」「収益率」「期待収益率」・・・・があります。
2.CAPM=個別株式の収益率
1に出てくる「収益率」と「期待収益率」
2に出てくる「個別株式の収益率」
これは3つとも違うものなのでしょうか?
自分の見解では1の収益率が2の個別株式の収益率(個別株式のリスクを考慮した収益率)と同じものであり、景気リスクで更に収益率が変わるとの認識なのですが、あっていますでしょうか。
A.まず、CAPMのことだけに限定すると、上記の3つは同じ意味です。過去問のなかで、共分散や相関係数などのテーマの時は、これとは違う使い方をすることがありあますが、ここでは具体的な例は割愛します。
次に、「景気リスクで更に収益率が変わるとの認識なのですが、あっていますでしょうか。」の質問ですが、これは間違っています。このCAPMには、β(ベータ)があり、このβ(ベータ)の意味は、上記の言葉の定義のように、「株式市場が1%変化したときに、任意の株式のリターンが何%変化するかを表す係数。」となっています。つまる、景気リスクによって、株式市場は変化しますので、CAPMには、β(ベータ)があるということは、すでにCAPMには、景気変動のリスクは含んでいるということになります。
★CAPMだけに限定するとはどういう意味でしょうか。
また、1.学習マップに出てくる株式Yの表の「収益率2%と8%と14%」と「期待収益率8%」とCAPMが同じ意味とのことですが、これはCAPMを計算し、好景気時のCAPMが2%で普通景気時のCAPMが8%で不景気時のCAPMが14%ということ。これを加重平均したものが期待収益率(加重平均したCAPM)ということでよろしいでしょうか。
Q.CAPMで求めた数値が株式Yの普通景気の収益率8%ということでしょうか?
A.ここは上記でもお答えしたように、普通景気、好景気、悪景気のいずれかになるかは、不明であるが、それらの発生する確率を加重平均して、期待収益率を求めると、その個別株式の期待収益率が8%になるということです。
★具体的にどの数値がCAPMになるのか、例を見せて頂けませんか?全く分かりません。
(期待収益率の8%がCAPM(8%)ということ?)
Q.標準偏差はリスクであり、B値もリスクということですが、同じリスクということでしょうか?(リスクの内容が違うということ)。
ファイナンスで言うリスクとは、変動リスクであり、振れ幅のことをいいます。標準偏差は、価格の振れ幅であり、β(ベータ)は、任意の株式のリターンの振れ幅です。そのため、変動リスクという意味では、同じ意味になります。
★イメージがつきません。価格の振れ幅とリターンの振れ幅の何が違うのでしょうか?
このように、ファイナンスでは、似たような質問が多く、紛らわしいですが、しっかりと、その定義を理解してください。
宜しくお願い致します。
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