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書籍『社長はデータをこう活かせ!』について
――弊社も共著者として協力した書籍『社長はデータをこう活かせ!』が出版されましたが、平井さんにとっては、何冊目の書籍となったんですか? 社長はデータをこう活かせ!
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中小企業向けのコンサルツールとしてのデータ活用――社長さんのお悩み解決=コンサルティングということにもなると思いますが、診断士の方々や現在試験勉強中の方々にとっても活かせる内容でしょうか?
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中小企業診断士の可能性――他にも士業の資格などもたくさんありますが、なぜ診断士が適していると思われたのでしょうか? 平井:まず、最初に思いつきそうな会計士・税理士系の人は、基本的にコンサルではないんですね。お客さんのリテラシーにあわせて、何か付加価値を出すというようなサービスは提供していない。最近は、あの業界も厳しいので、+αのサービスをしようとしている方々や企業もあります。ただ社長さんのレベルに合わせて、わかりやすく説明するというのはあまり得意ではない方が多く、経験も少ないのではないかと思います。なので、今回の書籍の内容は税理士や会計士の方々は理解はもちろんできますが、社長さんに対してうまく説明できない可能性が高いのではないかと考えています。 ――会計士・税理士が外れたところで、診断士が出てくるということになると思うんですけど、平井さんは診断士やそのお仕事については、以前からご存知だったんですか? 平井:初めて生の診断士の方とお会いしたのは、3年前くらいです。 ――生の診断士の方に会ってみていかがでしたか? 平井:KIYOラーニングさんを通して知り合った、酒井さん、渋屋さんなど、実際に活躍されている方は、自分で会社を作ってもおかしくないと思えるような人たちで、こういう人が診断士の中で増えてきたら面白くなるのではないかと思いました。 今は、こういう人たちが今後増えていくんじゃないかなという漠然とした期待感をもっています。 ――「こういう人」というのは、資格の制度の枠にはまらずに、自分でビジネスを立ち上げていけるような人というイメージですか? 平井:そうですね。診断士の資格はあくまで箔づけか、コンサルティングの一通りの知識を得るための手段としての認識を持っているような人のことです。そういう人が増えてくると面白いかなと思います。 診断士の会に登壇しているような活躍している診断士の方は、「資格さえとればどうにかなる」というような考え方を否定していますし、それがトレンドで、5年、10年すれば大きく変わっていくんじゃないかという予感を持っています。 ――そういう志向を持った方は、若い方とシニアの方であればどちらに多いとお考えですか? 平井:思考・発想からすると若い人の方が柔軟だと思います。それに対して、ご年配の方は、特にそれなりの経験と年齢を経てから診断士の資格を取ろうとする人は、すごくまじめな人が多いじゃないかと思います。 そういう人は実績もあるし、能力もあるのですが、あまりにも既成概念にとらわれてるというか、サラリーマン的な価値観に凝り固まってしまっている人が多いのではないかと思います。これは診断士を取ったり、目指している人に限った話ではないですが。
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フリーランスと起業、サラリーマンであることのリスク
これからのお仕事について平井:私自身は中小企業向けの経営コンサルなどを仕事にするというのは、時間的にも難しいし、他にやりたいことがあるのでやらないですけど、すごく面白くて将来性のあるテーマだと思っています。ですので、協力者の集まり、例えばフリーランスやこれからフリーランスになる方たちで一種のコミュニティを作って、互いに勉強し合ったり、お客さんを共同で開拓して、色々な形で中小企業の経営を助けることをビジネスにできるようなモデルを作るというのが今の目標です。 ――協力者を広げていきながら、中小企業の経営を助けるビジネスモデルを作っていくということですね。 平井:自分自身でトップになって会社を作ったり団体を作ったりとかはイメージはしていないんですね。ですから、すでに独立して仕事が出来ている人とか、機能しているコミュニティに私のスキルとかノウハウを使ってもらって、そこにこれから診断士になる人などもどんどん参加してもらって、それが自律的にうまく回るようになればいいかなと思っています。 ――そのコミュニティの一つが「診断士の会」であるわけですね。 平井:そうですね。すでに実際に活動している診断士のコミュニティとして、KIYOラーニングさんには非常に期待しています。 ――きれいにまとめていただいてありがとうございました。 |