書籍『社長はデータをこう活かせ!』について
――弊社も共著者として協力した書籍『社長はデータをこう活かせ!』が出版されましたが、平井さんにとっては、何冊目の書籍となったんですか?
平井:ちょうど10冊目ですね。データ分析に関する技術書が中心ですが、2004年が最初の書籍で、それ以降平均すると毎年1冊くらいのペースで出版しています。
社長はデータをこう活かせ!
「中小企業の経営者がデータを活用してうまく会社を経営する方法」を解説。中小企業診断士として第一線で活躍するコンサルタントが中心となり、難しい分析理論や会計用語は一切使わず、カンタンに理解できて、すぐにデータを活用できる実践書。
――記念すべき10冊目の今回の書籍はどのような内容なのでしょうか?
平井:まずカテゴリとしては、いままで多くだしている技術書ではなく、完全なるビジネス書です。今回は、出版元である日本実業出版社さんから、中小企業の社長さん向けに、今流行りのデータ分析に関する内容の書籍を出したいとお声がけをいただきました。
中心となるのは、「管理会計」に関連する実践的なデータの活用に関する内容です。ただし、「管理会計」という言葉をそのまま使ってしまうと中小企業の社長さんには敬遠されてしまうと考えました。ですから会計用語をなるべく使わずに理解してもらえるように、伝え方などをかなり工夫しています。
――専門用語や難しい用語を使わないということ以外で工夫された点などはありますか?
平井:今回の書籍では、「社長さんが経営をしていて、こう失敗しますよね?」、あるいは、「こういうところがわからなくて悩みますよね?」というところから始まって、データ分析を使ってその問題を解決する、というストーリーとしたことですね。
――社長さんのお悩みを解決するというストーリーですね。
平井:そうです。お悩み解決ですね。そういうストーリーにしていかないと、中小企業の社長さん向けの書籍は売れていかないんです。