セールストレーニング研究所 代表/紹介営業トレーナー 吉成篤さん |
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中小企業診断士になったワケ
――さきごろ、『「失敗率0%」の営業術』を出版され、各方面から注目の吉成さんですが、まずは吉成さんの経歴からご紹介いただけますか。 ――いろいろやらせてもらえるって、独立を考えている人にはいい会社ですね。
*中小企業診断士の試験は、養成課程を経ることで2次試験免除になる。だが、通常のサラリーマンは昼間通えないので、このコースを選択する人は少ない。
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講師ではなく、あくまでもコンサルティングを目指して――人脈作りも進んで、その後に新たなフェーズに向かうわけですね。 吉成:コンサル会社や異業種へ、自分を売り込みに行くようにしました。まずは、「講師 募集」でネット検索し2社コンサル会社を見つけ、模擬講義をやってOKをもらいました。A社は大手企業の若手向け研修、リーダーシップとかロジカルシンキングなどをやっているところです。B社は行政向けが多いですね。自治体が8割で、内容はタイムマネメント研修がほとんどです。B社では、最初の研修の顧客満足が好評だったらしく、その後も、自分の得意範囲の営業研修やその他の依頼も多く依頼をいただいています。
吉成:いえ、講師業は嫌いなんです(笑)。セミナーをやるというより、コンサルティングをやるという意識なんです。わたしの研修では、いわゆる「いい話」はしません。それから、理論だけの講義はしない主義です。わたしの研修は、「学ぶ場」じゃないです。「実践する場」なんです、と。聞きに来ている彼らの気持ちが変化していけば、それが彼らの会社内に伝播していくわけで、これもひとつのコンサルティングだと思っています。
テキトーコンサルティング事務所、代表 三井豊久さん
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活動は広がり、ついに著書出版へ!――ところで、先月(2013年3月)に著書『「失敗率0%」の営業術』を出版されていますよね。私の周りにも、本を出したいと思っている人は多いんですが、出版のきっかけは何ですか? 「失敗率0%」の営業術(ブックマン社) アポイントさえ取ることができない。初めて訪問した会社の社長に、4時間立たされて罵倒される...。そんなダメダメ営業マンだった私が、どのように変化していたのか。それは、ある出来事がきっかけでした。「断られること」も立派な成果だ。テレアポ、飛び込み営業でつまずくな。成績が上がらず、行き詰っている人のための起死回生の書。 吉成:以前からいろいろ出版関係者にはあたっていたんですが、話が進んだものはなかったんです。ところがある日、コンサル会社の紹介で出版社の社長を紹介してもらったんです。この社長に、普段どんな研修してるのかと聞かれ、「営業のプロセスに特化した内容です。」と言ったら、じゃあ書いてみてということになりまして。
大学院時代の修士論文をやったお陰で、書くことに抵抗はなかったので、1週間で7000から1万字書きました。そこで社長から、「文章うまいね。」と言われました。そして正式に、「出版に向けてやってみよう。」と言われました。そして、2か月ほどで書き終えたものを、担当者とブラッシュアップして昨年2012年の11月にはすべて固まりました。そのあとはタイトルや表紙のデザインの打ち合わせをしました。よくよく振り返ると、独立してから1年半で、本が出来ましたね。今日、ここに来る途中に、紀伊國屋書店で、自分の本を見つけて平積みの整理をしてきましたよ(笑)。
――結構話題になっているようですね! 吉成:非常にありがたいことに、出版社が日経新聞、朝日新聞に広告を出してました。その上、本を読んでくれた日刊ゲンダイの記者の方が電話をくれて、「ぜひ、取材をさせて下さい。」ということで、取り上げてもらいました。ウェブでも「霞ヶ関ナレッジスクエア」というところに出ています。この本を読んで、協業したいという企業の方が来られて。 「霞ヶ関ネレッジスクエア」http://www.kk2.ne.jp/seminarevent/sem_spc46.html
【吉成さんの詳しいプロフィールはこちら→http://www.sales-tr.jp/about/career.html 】 ――率直に「独立して食えるのか?」という疑問に対しては、いかがですか?
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これからの吉成さんと、独立を考える人へのメッセージ
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