売上控除とならない項目として最も適切なものはどれか。
解答:ウ
売上値引・売上戻り・売上割引・売上割戻に関する問題です。
売上値引・売上戻り・売上割引・売上割戻について理解していれば、容易に正解を導ける問題です。
選択肢アは、売上値引です。売上値引は、商品のキズや汚れなどが原因で、いったん売り上げた金額から値引をすることです。売上値引の場合は、値引した金額を売上高から直接控除します。よって、売上値引は売上控除となる項目です。
選択肢イは、売上戻りです。売上戻り(売上返品)は、商品の品違いなどによって、いったん売り上げた商品が返品され、取引が取り消しされることです。売上戻り(売上返品)の場合は、返品された金額を売上高から直接控除します。よって、売上戻りは売上控除となる項目です。
選択肢ウは、売上割引です。売上割引は、売掛金を期日よりも早期に回収した場合に、一定の金額を差し引いたり、返金することです。つまり、商品代金を早く支払ってくれた相手に対する優遇措置です。売上割引は、売上の処理に関する費用ではなく、金融上の費用と考えられるため、売上高からの控除ではなく、営業外費用として計上します。
よって、記述は売上控除とならない項目であり、これが正解です。
選択肢エは、売上割戻です。売上割戻は、一定期間に大量に商品を購入してくれた取引先に対して、一定の金額を差し引いたり、返金したりすることです。これは、いわゆる売上リベートに相当します。売上割戻は、基本的には売上高から控除します。内容によっては販売費として計上する場合もありますが、売上割戻は売上控除となりうる項目です。→ 上記の講座が含まれる「1次2次合格コース」はこちらから
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