キャッシュフローが増加する原因として、最も適切なものはどれか。
ア 売掛金の減少
イ 仕入債務の減少
ウ 棚卸資産の増加
エ 長期借入金の減少
解答:ア
本問では、貸借対照表の項目の変化により、キャッシュフローがどのように変化するかに関して問われています。貸借対照表の構造を理解していれば、正解できる問題です。
このような問題の場合、「売掛金が減少した場合は、売掛金を回収したから現金が増える」と理屈として覚えることが一番ですが、貸借対照表の構造を理解していれば、理屈を考えなくても、素早く機械的に正答することができます。具体的には、次のように、貸借対照表の図を書いておき、現金の変化があった場合は、他の貸借対照表の項目がどう変化するがすぐに分かります。それでは、順番に解いていきます。
選択肢アですが、売掛金が減少すると、キャッシュフロー(現金)は増加します。よって、適切です。
選択肢イですが、仕入債務が減少すると、キャッシュフロー(現金)も減少します。よって、不適切です。
選択肢ウですが、棚卸資産が増加すると、キャッシュフロー(現金)は減少します。よって、不適切です。
選択肢エですが、長期借入金が減少すると、キャッシュフロー(現金)も減少します。よって、不適切です。
よって、正解はアになります。
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