損益分岐点分析に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 安全余裕率は、損益分岐点比率の逆数である。
イ 損益分岐点売上高は、固定費を変動費率で除して求められる。
ウ 損益分岐点比率は小さいほど赤字になるリスクが低い。
エ 目標利益達成のための売上高は、損益分岐点売上高に目標利益を加算して求められる。
解答:ウ
本問では、損益分岐点分析に関して問われています。損益分岐点分析の基本的な公式を覚えていた人は正解できる問題です。
損益分岐点売上高とは、ちょうど利益が0になる売上高です。また実際の売上が損益分岐点からどれぐらい離れているかを表す指標に安全余裕率があります。売上高の安全性を判断する比率になります。損益分岐点分析に関する、主な公式は次の通りです。
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1 - 変動費率)
安全余裕率 = (実際売上高 - 損益分岐点売上高) ÷ 実際売上高 × 100
損益分岐点比率 = 損益分岐点売上高 ÷ 実際売上高
目標売上高 = (固定費+目標利益) ÷ (1-変動費率)
選択肢アですが、安全余裕率は、損益分岐点比率の逆数ではありません。よって、不適切です。
選択肢イですが、損益分岐点売上高は、固定費を(1 - 変動費率)で除して求めます。よって、不適切です。
選択肢ウですが、損益分岐点比率が小さいほど、売上が少なくても、赤字になりにくいため、リスクが低いと言えます。よって、適切です。
選択肢エですが、目標利益は「目標売上高 = (固定費+目標利益) ÷ (1-変動費率)」によって求められます。よって、不適切です。
よって、正解はウになります。
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