B社は、定時株主総会において、繰越利益剰余金を原資として6,000千円の配当を行うことを決議した。なお、配当を行う前の資本金は18,000千円、資本準備金は1,000千円、利益準備金は3,000千円であった。
このとき、積み立てるべき法定準備金として、最も適切なものはどれか。
ア 資本準備金:100千円 利益準備金:300千円
イ 資本準備金:100千円 利益準備金:600千円
ウ 利益準備金:500千円
エ 利益準備金:600千円
解答:ウ
問題文の数値を、整理すると次のようになります。
上記の金額に、余剰金配当の条件を当てはめます。
①「資本準備金」と「利益準備金」の合計額が資本金の4分の1に達しているか確認する。
①-1資本準備金(1,000千円)と利益準備金(3,000千円)の合計は、4,000千円
①-2資本金(18,000千円)の4分の1は、4,500千円
①-3資本金の4分の1に500千円(4,500千円-4,000千円)達していない。
②配当する剰余金の10分の1の額を「資本準備金」または「利益準備金」に積み立てる。
②-1配当する剰余金の10分の1の額は、600千円(6,000千円÷10)
①-3が500千円で、②-1が600千円です。これらの数値が異なった場合、①-3の条件を満たせば、②-1は不要となるため、金額の小さい、「①-3の500千円」を選択します。
なお、この積立金は、「資本準備金」または「利益準備金」のどちらにでも積立可能ですが、選択肢で、500千円となっているのは、ウのみです。
よって、正解はウになります。
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