財務会計 令和2年 第16問 - 金利

ピックアップ過去問解説

問題

金利に関する記述として、最も不適切なものはどれか

ア 金融機関に資金を預けたときに、利息を支払わなければならない場合、これをマイナス金利という。

イ 政策によってマイナス金利が現実のものとなるのは、日本の場合、市中銀行による日銀預け金に限定される。

ウ マイナス金利によって、借入金利が下がり、企業の資金調達がしやすくなると期待される。

エ マイナス金利によるデフレーションに備えて、提供する財やサービスの価格を見直すことが求められる。


解答・解説

解答:エ

 「マイナス金利」に関する知識を問う問題です。「マイナス金利」は、これまで出題実績がないため、経済ニュース等を日頃注意して理解して、経済に関する一般知識で回答できたがどうかがポイントとなります。

2016年1月29日、日本銀行はマイナス金利政策の採用を発表しました。これは民間銀行の日銀当座預金にある超過準備に対して-0.1%のマイナス金利を課すもので、同年2月16日より実行されました。

選択肢アですが、「マイナス金利」とは、資金を金融機関に預けたときに、通常であれば、金利をもらえるところが、逆に金利を支払う必要があることをいいます。よって、適切です。

選択肢イですが、日本銀行が導入した「マイナス金利」は、民間銀行が日本銀行に預けた当座預金に対して、適用したものであり、一般の銀行までに適用していません。そのため、市中銀行による日銀預け金に限定されます。よって、適切です。

選択肢ウですが、「マイナス金利」の目的は、日本銀行が、民間銀行(市中銀行)に対して、余剰金を日本銀行に預けて金利を払うよりも、企業への融資や投資に回し金利をもらう環境を作ることです。そのため、マイナス金利の時は、企業によっては借入金利が下がり、借りやすくなります。よって、適切です。

選択肢エですが、「マイナス金利」の目的は、日本銀行が、企業が投資を活発に実施することで、物価上昇率(インフレ率)を上げることを目的としています。よって、デフレーションと記載のある本肢は不適切です。

よって、正解はエになります。



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