小売業の業態についての説明として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
4 パワー・センター
d 大型のスーパーマーケットで顕著な安売りをするのが特徴。倉庫式の店舗で徹底したセルフ方式を採用している。
解答:ウ
店舗・販売管理から、小売業の業態に関する出題です。
基本的な小売業の業態が問われています。知っていれば正解できるというタイプの問題です。難易度も低いため、確実に得点したいところです。
ちなみに、小売の業態を覚えるには、丸暗記よりも、身近な店舗名に当てはめて覚える方が簡単で応用が利きます。業態名を聞いたときに、具体的な店舗のイメージが浮かぶようにしておくことがポイントです。
<業態名>の順番に見ていきましょう。
「1 ハイパーマーケット」の具体例は、ウォルマートやカルフール等です。ウォルマートは米国、カルフールはヨーロッパ(フランス)で代表的なハイパーマーケットです。
ハイパーマーケットは、スーパーマーケットをさらに大型にした小売店舗です。ハイパーマーケットの特徴は広大な売場面積と、豊富な品揃え、低価格です。これにより、まとめ買いをする顧客をターゲットとしています。
これを<説明>と比べてみると「a」は不適切であることが分かります。
ちなみに、説明「d」であれば適切です。
「2 ファクトリー・アウトレット」は一般には、アウトレットモールと呼ばれています。
アウトレットモールは、近年人気が高い業態ですので、具体例は、沢山思い浮かぶのではないでしょうか?
ファクトリー・アウトレットは、元々は衣料メーカーが、工場にある過剰な在庫や欠陥品を処分するためのものでした。
現在のアウトレットモールでは、メーカーだけでなく、小売店舗などの在庫処分も含まれています。小売店舗の在庫処分店はリテール・アウトレットと呼ばれることもあります。
これを<説明>と比べてみると「d」は不適切であることが分かります。
ちなみに、説明「b」であれば適切です。
「3 ホールセール・クラブ」は、会員制の倉庫型の店舗です。
ホールセールは卸売ということですが、会費を払って会員になれば、小売店などの中小法人だけでなく、個人でも購入することができます。陳列や包装に手間をかけず、ケース単位で陳列・販売することで、コストを抑えて、卸売り価格に近い低価格で販売します。
最近は、日本でも米国の最大手のコストコなどが進出しています。
これを<説明>と比べてみると「c」は適切であることが分かります。
「4 パワー・センター」は、日本よりも米国で多い業態です。
パワーセンターは、カテゴリーキラーと呼ばれる大型専門店を複数集めたショッピングセンターです。カテゴリーキラーは、特定の商品分野の品揃えが豊富で、かつ低価格で販売する大型店です。例えば、玩具分野のトイザらスや、衣料のユニクロのように、ある商品分野に特化して強力な販売力を持っています。
これを<説明>と比べてみると「b」は不適切であることが分かります。
ちなみに説明「a」の記述は、カテゴリーキラーを表しています。
今回は、小売業態の基本的な問題でした。
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