物流センターの運営に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア ABC 分析は、ASN(Advanced Shipping Notice)に基づいて在庫管理の重点を決めるのに用いる。
イ 固定ロケーション管理は、フリーロケーション管理に比べて商品の保管効率が高いという特徴がある。
ウ 棚卸は、実際の在庫(数量など)と在庫台帳の内容とを照合する作業である。
エ 摘み取り方式ピッキングは、商品ごとの注文総数を一括してピッキングする作業である。
オ デジタルピッキングは、適切な商品を適切な数だけコンテナ等に自動的に投入し梱包する装置である。
解答:ウ
物流センターの運営に関する出題です。ロケーション管理やピッキングに関する基本的な知識が問われており、難易度は高くありません。
では、選択肢を見ていきましょう。
選択肢アは不適切な記述です。ABC分析は、売上や利益などを軸として重要度が高い順に分類して分析する手法です。在庫管理の重点を決める際にABC分析は有効ですが、ASNに基づいて分析する手法ではありません。ASN(Advanced Shipping Notice)とは、出荷元から事前に送られてくる出荷明細のことです。
選択肢イは不適切な記述です。固定ロケーション管理は、在庫の保管場所を品目ごとに指定して管理する方法です。一方、フリーロケーション管理は保管場所を指定せず、入荷した在庫は空いているスペースに保管していく方法です。固定ロケーション管理は、在庫が無くても指定の保管場所は空けておく必要がありますので、保管効率が高いのは、固定ロケーション管理よりもフリーロケーション管理です。
選択肢ウは適切な記述です。棚卸は在庫の品目と数量について、在庫台帳に記録されている内容と、実際に数えた内容を照合する作業です。
選択肢エは不適切な記述です。摘み取り方式は、オーダーごとに商品の保管場所を回り、必要な数量をピッキングしていく方法です。注文総数を一括してピッキングするのは、種まき方式です。
選択肢オは不適切な記述です。デジタルピッキングは、デジタル表示装置を使用してピッキングの効率化を図るシステムです。商品の保管棚にデジタルの表示器が設置されており、出荷指示に従って対象商品の表示器のランプが点灯し、ピッキングする数量が表示されます。コンテナ等に自動的に投入する装置は、ロボットピッキングあるいは自動ピッキングと呼ばれる装置です。
物流センターの運営管理方法は頻出テーマです。ピッキング方式やロケーション管理の手法について、特徴をしっかり理解しておきましょう。
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