物流センターの運営 - 中小企業診断士 運営管理 令和2年 第38問

ピックアップ過去問解説

問題

物流センターの運営に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア  ASN(Advanced Shipping Notice)は、荷受側が商品の入荷前に作成する入荷情報のことである。

イ スーパーで主に利用されているプロセスセンターは、商品を加工し包装する物流施設である。

ウ トラック運転者が集品先または納品先の荷主の倉庫内で付帯作業を行うことは、法律で禁止されており、契約で定めてはならない。

エ ピッキングする商品品目数がオーダー数より多い場合には、摘み取り方式ではなく種まき方式で行うのが一般的である。

オ 複数の取引先へ同時に出荷する商品が一度に入荷した場合、入荷時に検品すれば、出荷時の検品を省略することができる。


解答・解説

解答:イ

物流センターの運営に関する問題です。

選択肢アですが、ASN(Advanced Shipping Notice)とは、事前出荷明細のことで、出荷側が商品の出荷情報を荷受け側に伝達するものです。したがって、不適切な記述です。

選択肢イですが、プロセスセンターとは、物流センターで、生鮮食品などの商品の加工や値札付け、包装などを行います。したがって、適切な記述です。

選択肢ウですが、トラック運転手が集品先または納品先の荷主の倉庫内で付帯作業を行うことは法律上禁止されていません。したがって、不適切な記述です。

選択肢エですが、摘み取り方式とは注文先別に商品を集荷して回るピッキング方法です。多品種少量(商品品目>オーダー数)で注文先が多い場合に適しています。種まき方式は、出荷する商品を一度にピッキングし、その後出荷先別に仕分けをする方法で少品種多量(商品品目<オーダー数)の注文状況に適しています。したがって、ピッキングする商品品目数がオーダーより多い場合には、種まき方式ではなく、摘み取り方式で行うのが一般的ですので不適切な記述です。

選択肢オですが、複数の取引先へ同時に出荷する商品が一度に入荷した場合、入荷時に検品しても、出荷先ごとに検品する必要があります。しがたって、不適切な記述です。


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