標準時間の設定に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
b 正常なペースと観測対象作業のペースを比較してレイティング係数を求め、ストップウオッチを用いて観測された観測時間の代表値をレイティング係数で割ることによって正味時間を求める。
d その仕事に適性をもち習熟した作業者が、所定の作業条件のもとで、必要な余裕をもち、正常な作業ペースによって仕事を遂行するために必要とされる時間が標準時間である。
解答:オ
標準時間の設定に関する問題です。
aの記述ですが、余裕時間とは「作業を遂行するために必要と認められる遅れの時間」ですが、余裕率は、観測時間ではなく、標準時間に占める余裕時間の割合です。したがって、不適切な記述です。
bの記述ですが、ストップウォッチを用いて観測された観測値の代表値をレイティング計数で割るのではなく、掛けることで正味時間を求めます。したがって、不適切な記述です。
cの記述ですが、PTS法とは、動作を微動作レベルまで分解し、微動作ごとの時間値をあらかじめ定められた動作要素時間値データから求めて、標準時間を設定することです。これにより、個人的判断は排除され、正確かつ公平な時間値を設定することができます。したがって、適切な記述です。
dの記述ですが、標準時間とは「その仕事に適性を持ち、習熟した作業者が所定の作業条件のもと、必要な余裕を持ち、正常な作業ペースによって仕事を遂行するために必要とされる時間」です。したがって、適切な記述です。
以上より、c、dが適切な記述で、選択肢オが正解となります。
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