運営管理 令和元年 第2問 - 生産形態

ピックアップ過去問解説

問題

生産工程における加工品の流れの違いによって区別される用語の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

ア 押出型と引取型

イ 多品種少量生産と少品種多量生産

ウ フローショップ型とジョブショップ型

エ 見込生産と受注生産


解答・解説

解答:ウ

 本問は、加工品の流れの違いに関する用語の問題です。基本的な問題ですので難易度は高くありません。

 選択肢アの引取型は、受注生産において顧客の注文が起点となり、順番に製造指示が行われます。押出型は見込生産において前工程が後工程に材料や部品を送り込んでいきます。つまり、製造指示の起点の違いであり、加工品の流れの違いではありません。従って、不適切な記述です。

 選択肢イの多品種少量生産、少品種多量生産は生産形態の分類における「品種と生産量」の違いで、加工品の流れの違いではありません。従って、不適切な記述です。

 選択肢ウのフローショップでは、すべてのジョブについて実行されるべき作業が類似のもので、機械の配置に沿って加工品が流されます。一方、ジョブショップはジョブについて実行されるべき作業内容や工程順序が異なるため、加工品の流れは複雑で錯綜したものになります。従って、適切な記述です。

 選択肢のエの見込生産と受注生産は、生産形態の分類における「注文と生産の時期」での違いで、加工の流れの違いではありません。従って、不適切な記述です。


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