管理指標に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 稼働率とは、人または機械における就業時間もしくは拘束時間を、有効稼働時間で除したものである。
イ 生産リードタイムは、顧客が注文してからその製品を手にするまでの時間である。
ウ 直行率とは、初工程から最終工程まで、手直しや手戻りなどがなく順調に通過した品物の生産数量を、工程に投入した品物の数量で除したものである。
エ 歩留まりとは、投入された主原材料の量を、産出された品物の量で除したものである。
解答:ウ
本問は、管理指標に関する問題です。基本的な問題ですので難易度は高くありません。
まず、選択肢で問われている生産性の指標を確認しましょう。
稼働率=有効作業時間/総実働時間=(実働時間-非生産時間)/総実働時間
直行率=ノータッチ適合品数量/生産数量
歩留まり=算出された品物の量/原材料投入量
また、JISの定義によると、生産リードタイムは、「生産の着手時期から完了時期に至るまでの期間」です。
それでは、選択肢を見ていきましょう。
選択肢アですが、稼働率=有効作業時間/総実働時間ですので、人または機械における就業時間もしくは拘束時間を有効稼働時間で除したものという記述は不適切です。
選択肢イは顧客にとってのリードタイムであり、生産リードタイムは、生産の着手から完了の時期までの期間です。従って、不適切な記述です。
選択肢ウの直行率は、直行率=ノータッチ適合品数量/生産数量を表しており、適切な記述です。
選択肢エについては、分母と分子が反対の説明となっています。歩留まりとは、投入された主原材料の量で、産出された品物の量を除したものですので、記述は不適切です。
→ 上記の講座が含まれる「1次2次合格コース」はこちらから
![]() |
中小企業診断士 1次2次合格コース[2023+2024年度試験対応]一括 53,900円~ 基礎から合格レベルまで着実に学べるストレート合格を目指す方に最適なコースです。重要なポイントを凝縮した「学習マップ」で知識を体系的に整理しながら効率よく学習することができます。詳細はこちら |
すべてのコースを見る |