失業に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 完全失業率は、完全失業者が 20 歳以上の労働力人口に占める割合である。
イ 構造的失業は、賃金が伸縮的であれば発生しない。
ウ 循環的失業は、総供給の不足によって生じる。
エ 摩擦的失業は、労働市場が正常に機能していても発生する。
解答:エ
失業に関する問題です。失業の種類についての知識が問われていますが、用語の知識がなければやや難易度が高いかもしれません。
選択肢アですが、完全失業とは、15歳以上の働く意欲のある人(労働人口)のうち、職がなく、求職活動をしている人(完全失業者)の割合をいいます。したがって、不適切な記述です。
選択肢イですが、構造的失業とは、需給バランスではなく、産業・就業構造の変化により生じる失業です。賃金が伸縮的であっても発生します。したがって、不適切な記述です。
選択肢ウですが、循環的失業とは、景気循環に応じて生じる失業です。総供給の不足ではなく、総需要の不足によって生じます。したがって、不適切な記述です。
選択肢エですが摩擦的失業とは、企業が求めるスキル、求職者が希望する労働条件など企業と求職者の双方が相手側の求める条件を正確に把握していないことによって生じる失業です。労働市場が正常に機能していても発生します。したがって適切な記述です。
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