ア 近年家族の個人化が進んでおり、家族の消費者行動への影響を分析する際には、ライフサイクルだけでなく、ライフコースにも注目する必要がある。
イ 準拠集団とは、家族、職場、世代など、個人が直接・間接に所属している集団のことである。
ウ 準拠集団は消費者にとって、情報源となるだけでなく、価値観や規範の形成要因ともなる。
エ プライベートな場面で使用される製品よりも、パブリックな場面で使用される製品の方がそのブランド選択において準拠集団の影響は大きくなる。
解答:イ
本問では、準拠集団について問われています。準拠集団について、正確な知識が必要な問題です。
準拠集団は、個人の価値観や態度、行動に対して影響を及ぼす集団のことです。例として、家族や友人、同僚などが挙げられます。
個人の判断や行動は、その人の属する準拠集団に強く影響されます。準拠集団は、必ずしも公式に所属する集団では無い場合があります。例えば、その人が将来属したい集団であったり、強く同一化する集団が準拠集団になっているケースもあります。
では、これを踏まえて選択肢を見ていきましょう。
選択肢アですが、ライフコースというのは、個人が一生の間にたどる人生の道筋を表します。個人の一生には、就学、就職、結婚などの様々なライフイベントが発生します。そのライフイベントにおいて、どのような選択をしたかでライフコースが決まります。
例えば、女性の場合、結婚と仕事というライフイベントだけ見ても、結婚をしないで働いている人、結婚を機に仕事を辞めた人、結婚後に仕事を辞めたが再度働いている人というように、様々なライフコースがあります。
ライフコースによって消費傾向が異なる場合があります。そのため、家族の消費者行動への影響を分析する際にも、ライフコースにも注目する必要があります。よって記述は適切です。
選択肢イですが、準拠集団は、個人の価値観や態度、行動に対して影響を及ぼす集団のことであり、必ずしも現在所属している集団ではなく、将来所属したい集団等である場合もあります。そのため、記述は不適切なため、これが正解です。
選択肢ウですが、準拠集団は、個人の価値観や態度、行動に対して影響を及ぼすものです。よって、記述は適切です。
選択肢エですが、パブリックな場面で使用される製品の方が、準拠集団の影響は大きくなります。例えば、家の中で使う製品よりも、外に着ていく衣服などの方が、準拠集団の影響は大きくなります。よって、記述は適切です。
消費者行動の影響要因については、もう一度復習しておきましょう。
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