スマートフォンやタブレットなどは、ネットワークに接続して利用することを前提としている。こうした端末のネットワーク利用に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア LTEとは、プラチナバンドを周波数帯域として使うモバイル通信規格を指す。
イ SIMフリー端末とは、SIMカードがなくても多様な通信ができる端末を指す。
ウ データローミングとは、端末利用者が、契約している移動体通信事業者と提携している他の移動体通信事業者の提供するサービスを利用できる機能を指す。
エ モバイルネットワークオペレータとは、ネットワーク接続に不慣れな利用者に対してサポートを行う事業者を指す。
解答:ウ
経営情報システムから、モバイル端末のネットワークに関する出題です。一部、聞き慣れない用語もありますが、携帯電話のネットワークに関する知識があれば、選択肢を絞ることは可能です。
それでは、順番に記述を見ていきましょう。
選択肢アは、LTEに関する記述です。
LTEとは、Long Term Evolutionの略であり、携帯電話の通信規格の1つです。本来は、第3世代携帯電話(3G)と第4世代携帯電話(4G)の中間の世代ということで、3.9Gと呼ばれていましたが、現在では4Gと同等に扱われることもあります。また、プラチナバンドとは、携帯電話で使われる周波数帯のことで、具体的には700~900MHzの帯域のことです。この帯域は遠くまで電波が届きやすく、障害物にも回り込みやすいので、ビルの中などでも繋がりやすい、といった特長があります。LTEでは、プラチナバンド以外の帯域も使われることがあります。よって、アの記述は不適切です。
選択肢イは、SIMフリー端末やSIMカードに関する記述です。
SIMカードとは、携帯電話用の固有のIDを持つICカードのことです。SIMカードを装着することにより、その携帯電話の所有者や電話番号の情報が電話機に設定され、利用できるようになります。また、SIMフリー端末とは、特定の通信事業者だけではなく、複数の通信事業者のSIMカードを装着して利用できる携帯電話端末のことです。選択肢の記述にあるような、SIMカードがなくても多様な通信ができる端末のことではありません。よって、イの記述は不適切です。
選択肢ウは、データローミングに関する記述です。
データローミングとは、通常利用している通信事業者の電波の届かない地域に行った際、現地の通信事業者の電波を利用して通信ができるようにする機能のことです。よって、ウの記述は適切であり、これが正解となります。
選択肢エは、モバイルネットワークオペレータに関する記述です。
モバイルネットワークオペレータとは、 自社で通信回線や基地局などのインフラを整備し、事業を行う通信事業者のことです。docomo、au、Softbankなどが該当します。よって、エの記述は不適切です。
本問では、携帯電話の普及とともに新たに使われるようになった新しい用語が出題されています。そのため、難しいと感じた方も多いでしょう。しかし、今後、一般的に使われる用語になると考えられるため、今のうちに理解しておきましょう。→ 上記の講座が含まれる「1次2次合格コース」はこちらから
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