フラッシュメモリ - 中小企業診断士 経営情報システム 令和2年 第2問

ピックアップ過去問解説

問題

データのバックアップの際には、フラッシュメモリを利用した記憶装置を利用することも多いので、その特性や用途を理解しておくことが望ましい。

フラッシュメモリに関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a 紫外線でデータを消去して書き換えることができる。

b 磁気でデータを消去して書き換えることができる。

c 電源が遮断された状態でも記憶したデータを保持できる。

d USB メモリ、SD メモリカード、SSD といった記憶装置に使われる。


〔解答群〕

ア aとb

イ aとc

ウ bとd

エ cとd


解答・解説

解答:

本問は、フラッシュメモリに関する問題です。

フラッシュメモリの基本的な特徴をおさえていれば解答できる問題です。

まず、フラッシュメモリの概要について復習しておきましょう。

◆フラッシュメモリ
書き換えが可能なROM(Read Only Memory)のことです。ROMは、電源を消しても内容が消えないタイプのメモリであり、このことを不揮発性があると言います。ROMは、元々は文字通りに読み込み専用のメモリでしたが、フラッシュメモリでは、必要に応じて内容を電気的に消去し、書き込みができるタイプのROMとなっています。フラッシュメモリは、現在では、デジタルカメラに差し込んで使うメモリカードや、パソコンのデータを手軽に交換できるUSBメモリなど、幅広く使われています。

では、記述をみていきましょう。

 記述aでは、紫外線でデータを消去して書き換えることができる、としています。紫外線でデータを消去できるのは、EPROM(Erasable and Programmable ROM)です。EPROMでは、消去の際に紫外線照射装置が必要となります。一方、フラッシュメモリは電気的に内容を消去するため、紫外線でデータを消去するものではありません。
よって記述aは不適切です。

 記述bでは、磁気でデータを消去して書き換えることができる、としています。磁気でデータを消去できるのは、ハードディスクなど磁気ディスクを利用した記憶装置であり、フラッシュメモリではありません。
よって記述bは不適切です。

 記述cでは、電源が遮断された状態でも記憶したデータを保持できる、としています。前述のとおり、フラッシュメモリは電源を消しても内容が消えないタイプの不揮発性のメモリです。
よって記述cは適切です。

 記述dでは、USB メモリ、SD メモリカード、SSD といった記憶装置に使われる、としています。フラッシュメモリはこれらの記憶装置に実際に使われています。なお、SSDとはソリッドステートドライブの略で、フラッシュメモリを用いた補助記憶装置であり、ハードディスクの代替として使用できます。SSDはハードディスクと異なりディスクを持たないため、シークタイム(読み取り装置である磁気ヘッドを目的位置まで移動させる時間)がなく、高速に読み書きできます。また、モーターなどの駆動部分を持たないため静かで電力消費も少なく、衝撃にも強いです。
よって記述dは適切です。

以上より、記述cと記述dの組み合わせが適切であり、エが正解となります。

補助記憶装置については、毎年、概要を問う問題が出題されます。様々な装置がありますが、いずれもポイントとなる概要をおさえておくことが重要です。


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4-1「コンピュータの基礎」◆記憶装置

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