ア 開発対象のシステムを分割し、短期間に計画・分析・プログラミング・テストなどを繰り返して実施する方法である。
イ 既存ソフトウェアの動作を解析することで、プログラムの仕様やソースコードを導き出す方法である。
ウ 公開されている複数のWebサービスを組み合わせることで新しいサービスを提供する方法である。
解答:ウ
経営情報システムから、Webサービスの開発手法の 1つであるマッシュアップに関する出題です。マッシュアップについて知らなくても、各選択肢を丁寧に検討していくことにより、消去法で解答を導き出すことができる問題です。
順番に記述を見ていきましょう。
選択肢アですが、これはインクリメンタルモデルと呼ばれる開発モデルの説明です。
インクリメンタルモデルでは、はじめにシステム全体の要件定義を行います。その後、開発対象のシステムをいくつかのサブシステムに分割し、短期間に計画~テストまでを繰り返して実施する手法になります。よって、不適切です。
選択肢イですが、これはリバースエンジニアリングに関する説明です。
リバースエンジニアリングとは、既存のソフトウェアやハードウェア製品の動作や構造などを分析し、プログラムの仕様やソースコード、製造方法や構成部品などの技術情報を導きだす手法のことです。よって不適切です。
選択肢ウですが、これがマッシュアップの説明です。
元々は音楽用語であり、複数の曲から、それぞれトラックの一部を取り出し、それらを重ねて再生して1つの楽曲に仕上げる手法のことです。それが転じて、IT分野においては、Web上に公開されている複数のWebサービスや情報などを組み合わせることで新しいサービスを提供する方法を指すようになりました。よって適切であり、これが正解となります。
残りの選択肢も見ておきましょう。
選択肢エですが、これはSOAに関する説明です。
SOA(Service Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)は、アプリケーションを部品化して、それらを組み合わせることでシステムを構成するアーキテクチャ(設計思想)や方法のことです。よって不適切です。
以上より、ウが正解となります。
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