Web アプリケーションを開発するに当たっては、さまざまな開発言語や仕組みが必要になる。
Web アプリケーションの開発に利用する言語や仕組みに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア Ajax は、Web ブラウザの JavaScript の HTTP 通信機能を利用して、対話型の Web アプリケーションを構築する仕組みである。
イ Cookie は、Web サーバに対するアクセスがどの端末からのものであるかを識別するために、Web サーバの指示によって Web サーバにユーザ情報などを保存する仕組みである。
ウ CSS は、タグによって Web ページの構造を記述するマーク付け言語であり、利用者独自のタグを使って文書の属性情報や論理構造を定義できる。
エ Java は、C言語にクラスやインヘリタンスといったオブジェクト指向の概念を取り入れた言語であり、C言語に対して上位互換性を持つ。
解答:ア
本問では、Webアプリケーションの開発に利用する言語や仕組みについて問われています。
開発言語や仕組みの特長をおさえていれば、正解できる問題です。
では、選択肢についてみていきましょう。
選択肢アは、Ajax(Asynchronous JavaScript + XML)について問われています。Ajaxとは、その名称のとおり、JavaScriptとXMLを利用し、非同期(Asynchronous)な通信を行う技術です。Ajaxを利用すれば、画面を遷移せずにWebページを更新することができるため、ユーザに分かりやすい対話型Webアプリケーションを作ることができます。よって適切であり、これが正解となります。
以上より、アが正解となりますが、他の選択肢も見ておきましょう。
選択肢イは、Cookie(クッキー)について問われています。Cookieは、ネットショップなどで複数のWebページを移動する際、ページごとにログインせずに済むように、利用者のコンピュータに一時的にログイン情報を書き込んで保存し、画面遷移してもログイン情報を引き継ぐ仕組みのことです。選択肢にあるような、Webサーバにユーザ情報などを保存する仕組みではありません。よって、不適切です。
選択肢ウは、CSS(Cascading Style Sheets:カスケーディング・スタイル・シート)について問われています。CSSは、Webサイトでよく使う書式などのデザインの組み合わせをあらかじめファイルとして定義しておくものです。Webサイト制作時に、CSSで定義したデザインを指定することで、簡単にデザインを適用できるようになります。また、デザインを変更する場合には、CSSファイルのみ変更すればよいため、サイトのメンテナンス性が向上します。なお、選択肢の記述内容はXMLに関するものです。よって、不適切です。
選択肢エは、Javaについて問われています。Javaは、主としてネットワーク環境で利用されることを想定して作られたオブジェクト指向言語です。選択肢の内容は、C++のものであり、Javaの説明ではありません。よって、不適切です。
Webアプリケーションに係る言語・仕組みなどは、毎年、頻出の事項となっています。しっかり復習して理解しておきましょう。
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