経営情報システム 令和元年 第23問 - クラウドコンピューティングの提供形態

ピックアップ過去問解説

問題

 クラウドコンピューティングは、インターネットを通じて提供されるさまざまなサービスを利用してデータ処理を行う利用形態であり、広く利用されるようになってきている。

クラウドコンピューティングのサービスはさまざまな形態で提供されるが、アプリケーション、ミドルウェア、OS、ハードウェアの全ての機能を提供し、複数の顧客が利用するサービスの名称として、最も適切なものはどれか。

ア IaaS(Infrastructure as a Service)

イ MaaS(Mobility as a Service)

ウ PaaS(Platform as a Service)

エ SaaS(Software as a Service)



解答・解説

解答:エ

  本問では、クラウドコンピューティングの提供形態について問われています。

一部聞きなれない用語も出て来ますが、クラウドコンピューティングに対する基本的な知識があれば、充分に正解できる問題です。

まず、クラウドコンピューティングの提供形態、簡単に復習しておきましょう。

クラウドコンピューティングの提供形態

IaaS
システムを構成するためのインフラをサービスとして利用できるようにしたものです。「インフラ」は、コンピュータやネットワークなどのハードウェアそのものを表します。IaaSを使えば、利用者は手元にコンピュータがなくても、ネットワークを介して仮想的なコンピュータを利用できます。そのため、企業はクラウド上で仮想的に用意されたインフラを元に、自由にサーバ環境を構築することができます。

MaaS:マイカー以外の交通手段による移動について、ICTを活用することでシームレスに移動できるようにサービス化するものです。例として、スマートフォンアプリを使ったライドシェアやカーシェアリングなどのサ-ビスが挙げられます。

PaaS:アプリケーションを稼働させるためのプラットフォームをサービスとして利用できるようにしたものです。「プラットフォーム」は「基盤」という意味で、OS、データベースなどのミドルウェア、開発環境などを表します。

SaaS:ソフトウェアをサービスとして利用できるようにしたものです。SaaSでは、アプリケーション、ミドルウェア、OS、ハードウェアの全ての機能が提供されるため、ユーザが必要な機能のみを選択して、インターネットを介してソフトウェアを利用できます。例としては、メールソフトや、表計算ソフト、会計ソフトなどが挙げられます。


設問の内容はSaaSに関する記述となります。よってエが適切であり、これが正解となります。

本問で問われているクラウドコンピューティングの提供形態は、いずれも頻出事項かつ基本的な内容となります。毎年のように出題されますから、必ずおさえておくようにしましょう。


学習するには

経営情報システム

 4-5 経営と情報システム

基礎から着実に
学びたい方におすすめ!

中小企業診断士 1次2次合格コース

中小企業診断士 1次2次合格コース[2024年度試験対応]

一括 48,400円~
分割例 月々 4,100円 × 12回~

基礎から合格レベルまで着実に学べるストレート合格を目指す方に最適なコースです。重要なポイントを凝縮した「学習マップ」で知識を体系的に整理しながら効率よく学習することができます。詳細はこちら

すべてのコースを見る

中小企業診断士のオンライン講座を、今すぐ無料でお試しできます!

中小企業診断士講座 無料お試し

  • 「短期合格の戦略」無料セミナー配信!
  • 1次&2次試験対策講座を実際に体験
  • スマート問題集&セレクト過去問付!
  • 知識を体系的に整理し、定着させる
    「学習マップ」もまずは無料でお試し!
さらに
「中小企業診断士 加速合格法」
短期間で合格する為の方法を解説したPDF冊子もプレゼント中!
お申込み後すぐに受講が試せる!
自動契約・更新はありません
お得に受講できる10%クーポン付き