メンタルヘルス・マネジメント®検定のQ&A

ジョハリの窓において、隠蔽・盲点は自分からの見た場合であって…

スタディング受講者
質問日:2022年3月12日
ジョハリの窓において、隠蔽・盲点は自分からの見た場合であって、相手から見ると逆になると考えればよいでしょうか。つまり、同じ自分が知っていて相手が知らないことは、自分から見れば隠蔽、相手から見れば盲点でしょうか。
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回答

松本 講師
公式
回答日:2022年3月12日
ご質問につきまして回答させていただきます。

基本的に「ジョハリの窓」は、自己分析を行うためのツールの1つであり、「自分から見た自分」という側面と「他人から見た自分」という側面で自分自身の理解を深めていきます。

例えば、性格の一覧表を作り、その中から自分が選び出した性格と他人が自分に対して選んだ性格とを集計して下記のようにまとめていき、自己を分析するのです。
1.自分も他人も選んだもの→開放領域
2.他人が選んで自分が選んでいないもの→盲点領域
3.自分が選んで他人が選んでいないもの→隠蔽領域
4.自分も他人も選んでいないもの→未知領域

「社交的」という性格を自分が選んで、他人が選んでいない場合、「ジョハリの窓」では、隠蔽領域に該当しますが、他人にとっては、単に「社交的」という性格を選ばなかったというだけになります。「ジョハリの窓」に相手の性格等を集計することはありませんので、相手側から見ると盲点領域となるということではありません。

しかし、上司と部下とのコミュニケーションで考えた場合、例えば、「部下が最近、以前に比べて元気がないといった」、今までと違った様子を上司が気づき、部下は気にとめていなかったときを考えてみます。

この場合、上司の立場からは、自分(上司)は知っているが、他人(部下)は知らないという隠蔽領域に該当しますが、部下の立場からは、自分(部下)は知らないが、他人(上司)は知っているという盲点領域に該当します。

よって、「ジョハリの窓」をコミュニケーション・ツールとして考えた場合には、ご質問の「隠蔽・盲点は自分から見た場合であって、相手から見ると逆になると考えればよいでしょうか。」という考え方で問題ないと思います。