勉強ができること≠点数が取れること
はじめまして。国家総合職試験向けの数的処理を担当する関野と申します。
数的処理は多くの方が苦手とする科目です。さらに国家総合職ともなると、その難易度は他の試験に比べて高いという印象をお持ちではないでしょうか。
国家総合職の数的処理が難しいというのは半分正解です。しかし、すべての問題が難しいのではなく、「他の試験に比べて難しい問題の割合が高い」というのが事実です。つまり、「解きやすい問題をいかに確実に得点するか」が重要になってきます。
また、数的処理の学習は非常に幅が広いという印象をお持ちの方もいるかもしれませんが、国家総合職をはじめとする人事院主催の試験については、出題傾向がはっきりとしています。出題頻度の高い分野に学習時間を割くことで習熟度が上がり、試験での得点につながります。
以前、予備校で教えていた際、友人どうしで受講をしているお二人の受験生がいました。一人の方は元々算数やパズルが得意な方、もう一人の方は、元々は算数が昔から苦手だった方でした。その二人が同じ演習を受けたのですが、得意な方は得意であるがゆえに難しい問題にはまってしまい6割の出来、苦手な方は苦手だからこそ、解くべき問題を絞って6割弱の出来。得意な方と不得意な方の点数の差がわずか1点でした。
元々、苦手な方であれば、苦手だからこそより点数につながりやすい効果的な学習が必要となります。授業では、出題頻度の高い分野で、苦手な方が負担を少なく問題を解くためのアイディアについてお話ししていきます。一緒に頑張っていきましょう。
試験に合格をすること≠採用されること
国家総合職の試験は、「最終合格=内定」ではありません。試験そのものの合格も決して簡単ではありませんが、それ以上に、各省庁の官庁訪問(採用面接)が重要となります。
国家総合職向けの各省庁の採用説明会は、他の試験に比べて実施回数も多く、対面からオンライン、場合によっては個別面談のような形式まで実施されています。ぜひ、早い段階で参加をして、職員とやり取りをすることで、官庁訪問の雰囲気を掴みましょう。
実際に参加をした方からは、各省庁の取り組みや、雰囲気がわかったというだけでなく、同年代の優秀な受験生から刺激を受けたという話も耳にします。周りの受験生が試験勉強以外の部分で、どれだけの準備をしているのかも早めに感じておきたいところです。試験の合格後、皆さんは各省庁から「欲しい人材」という評価をされる必要があります。それに合わせてご自身の官庁訪問に向けての準備もしていくと良いでしょう。
みなさんが試験と官庁訪問に向けて良い準備ができるよう応援しています。