公務員の目線になって考えるー就職活動で欠かせない自己分析
公務員試験の第1関門は筆記試験です。一般的な流れでは、第1次試験となるものに、教養試験があり、知能分野と知識分野があります。知能分野では、数的処理・文章理解に関わる問題が出題され、知識分野では、社会科学・人文科学・自然科学に関する問題が出題されます。多くの問題は、高校生までに習ったものですが、試験を突破するためには、前もっての勉強が必要になることはイメージできると思います。
また、一般的な行政職(事務職)では、法律系・経済系・行政系科目の3系統の科目の専門試験が課されることもあります。場合によっては、論文試験や専門記述試験などもありますので、時間をかけた準備が鍵となるでしょう。
多くの方は、この第1次試験に注意を注ぎます。何故なら、第2次試験の面接試験は、第1試験を通った人しか受けることはできず、先の話になるため第2次試験を公務員試験の冒頭に考えていないことが多いからです。
しかし、第2次試験は「エントリーシート」を書くときから始まっているのです。時期で言えばエントリーシートを取り寄せる前の3月あたりからです。このときには、「自己分析」は終わっていなければなりません。第2次試験を目前にして行うのではなく、エントリーシートを記入するときには自己分析は完結している状態にすべきなのです。
理由は、「エントリーシート」に書かれたことが、第2次試験の面接で使われるからです。エントリーシートには、志望動機や自己PR、自治体に対する考えなどが書かれます。エントリーシートに書いたものを題材に面接が行われるわけですから、4月に書いたことと数カ月後の面接で答える内容が違っていてはいけないのです。自己理解を深め、公務員の目線に立てる視点を持ち、十分に理解した上で面接に挑むには、時間をかけた自己分析と自治体分析が肝要です。本当に受かりたい人、受かっている人は、皆「後からやればいい」の考え方はありません。
この講座では、第1次試験の対策と第2次試験の対策が両方行えます。第1次試験対策をしながら、同時進行で情報収集と自己分析が行えるようにスケジュールを立てていただきたいと思います。講師一同、皆さんの願いが叶うよう精一杯取り組ませていただきます。一緒に頑張って行きましょう。
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井島 由佳(いじま ゆか) 1970年東京生まれ。東京家政大学大学院家政学研究科人間生活学専攻修了。博士(学術)。 専門は教育心理学、キャリア心理学。CDA、産業カウンセラー。カウンセラー、研修講師、大学教員。 自治体・企業・学校において、研修を実施。特に、自治体では省庁・都県・政令指定都市・市区町村などで、階層別研修から専門研修を実施し、役職者の部下育成支援や職員のキャリア形成支援、女性リーダー支援、マネジメント、メンタルヘルス研修など幅広く行い。自治体職員育成に取り組んできた。 大学のキャリアセンター運営、キャリアセンター長に従事し、学生の就職支援も多数行ってきた。また、キャリアデザイン授業のプログラム開発、講師に従事。 キャリアカウンセラーの養成にも長く従事してきたことから、学生から社会人における人材育成の研修・カウンセリングに取り組む。
論文:「自己効力感を高めるキャリア教育プログラム開発」 「女性の自己効力感からみたライフキャリア教育の充実をめざして」
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『鬼滅の刃』流 強い自分のつくり方(アスコム)週刊少年ジャンプに掲載されており、一大旋風を巻き起こしている「鬼滅の刃」。このマンガには、どうすれば人は強くなれるのか、強いといわれる人は、どうふるまい、何を考えているのかがキャラクターを通して描かれます。「鬼滅の刃」に込められたメッセージを、キャラクターのセリフや印象的なシーンを紹介しながらひも解き、鬼たちの言動も反面教師として紹介しています。 『鬼滅の刃』は強い自分を作るための教科書になる、そう思い記した一冊です。
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「NARUTO」は生き方の教科書だ!(アスコム)週刊少年ジャンプに掲載されていた大人気漫画「NARUTO」に出てくるキャラクターを中心に、あきらめない力・認める力など、不安な時代を生き抜くヒントを展開しています。自分とはどんな存在なのか?仲間とは何か?夢とは何か?生きるとは何か? NARUTOを生き方の教科書として考えられると思い、紹介しています。
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