【公務員講座 寺本講師インタビュー/講師紹介編】スタディング公務員講座


公務員の魅力は堅実性と信用力。
地味なように見えて花形の仕事もあることを知ってほしい


2021年10月から新規開講した法律系専門科目で主任講師を務めてくださっているのが、寺本 康之先生です。普段の講義ではわかりやすく面白い事例を紹介することで法律の世界を身近に感じてもらうことを心掛けているそうです。今回は、寺本先生が講師として活躍されるようになった経緯やスタディングとの出会いについて、お話を伺いました。


――公務員講座の講師になられるまでの経緯について教えてください。

大学院生の頃に資格の予備校でアルバイト講師として教え始めたのがきっかけです。うちは両親が公務員で、学部生時代に自分も公務員試験を受けて合格した経験がありました。

進学先がロースクールだったので、まわりは司法試験に向けてみんな勉強をしていたのですが、私は全くその気がなくて、試験の日くらいしか通学していませんでしたね。大学生の頃からしていた役者の仕事を続ける傍ら、公務員試験の勉強経験を活かして、予備校講師のアルバイトを始めたのです。そのときに、講師であるからには何か資格を取らなければと思い、行政書士をはじめいくつか資格を取りました。


――大学院の卒業後は、その予備校でそのまま講師として勤務されたのでしょうか?

専任講師になったのは別の予備校ですね。28歳の時に、とある予備校で「君、面白いから」という理由で採用されました。面接を受けにいったときに印象に残っているのが、当時の専任講師だった先生から「いくら欲しい?」と訊かれたことです。「200万円くらいですかね。それだけあれば生活できるんで」と答えると、「今の日本の平均年収が400万円くらいだから、400万円って言わないとダメだよ」と諭されたことをいまだに覚えています。

最初は公務員試験対策講座の法律科目の講師として入ったのですが、法律科目だけだとコマ数が少なく生活するには厳しかった。そこで、他の予備校と掛け持ちしようと思い、さまざまな大手予備校の採用面接を受けました。しかし、ことごとくダメで。「これはもう科目を拡張していくしかない」と思い、一念発起しました。


――どのように担当科目の幅を拡げていったのですか?

行政書士の資格を持っていたので、行政書士講座の講師をする傍ら、公務員試験で法律に関連する科目を優先的に増やしていきました。たとえば、政治学は憲法と密接なかかわりがありますし、行政学は行政法と分野が一部重なるところがあります。社会科学は政治学・行政学の応用なので、この2つが理解できればOK。そういう拡げ方をしました。公務員試験に出てくる科目については決して高い専門性は必要ないのですが、原理原則は知っておかなければならないので専門書をたくさん買って勉強しました。一時期は学会に所属していたこともあります。ロースクールの出身でありながらあまり法律やその周辺の学問分野に興味が持てなかったのですが、講師の仕事をすることで興味を持てたことが一番大きいですね。

公務員試験の予備校では一つの科目を深堀りするというよりも横に拡げていくことが重要になります。なので、そのあたりが柔軟に対応できる講師は長く仕事が続けていけると思います。


――小論文の本も書かれていますよね。

はい。文章を書くのは子どもの頃から好きで、読書感想文のコンクールでは賞をたくさんもらっていました。なので、「文章を書くのを教える仕事もいけるんじゃないか」と思ったのがはじまりです。とある大学受験予備校で小論文講師のオーディションをやっていることを知って、参加申し込みをしたらどんどん上位に上がりました。そこでは講義の見せ方がうまい人が採用される傾向にあるので、「いかに面白く見せるか」に心血を注ぎながら講義をしていましたね。それが小論文の講師としてもデビューできて、本を出せるようにもなったきっかけですね。


――公務員試験講座も小論文講座の講師もされている中で、スタディングにはどのように出会ったんですか?

お付き合いのあった出版社で仲の良い方が澤田先生とお知り合いで、「一度澤田さんを交えてお話をしませんか」と4年ほど前に声をかけていただいたことがきっかけです。そのときはお話をするだけで終わっていたのですが、昨年4月頃にスタディングで法律の専門科目を立ち上げることになり、3年越しに再び声がかかったんですよね。スタディングにジョインしようと決めたのは、スタディングに確固たる理念があったことと、澤田先生のお人柄です。私は柔軟性のある人が好きなのですが、澤田先生は、柔軟性があってディレクターとしてとても頼りがいがある人なので、ジョインすることを決めました。そこから講義の収録が始まって、実際にローンチしたのが昨年10月頃。なので、僕がスタディングの講師として表に出るようになったのは、実は最近のことなんです。まだまだ新米です(笑)。


――スタディングの理念と澤田先生のお人柄に惹かれたわけですね。では、公務員はどういうところが魅力だと思いますか?

堅実性と信用力があることですね。ひとつめの「堅実性」については、将来のキャリアステップと給与がある程度予想ができることがあげられます。たとえば、公務員は「○年後にどうなっている」というのがある程度わかるので、「この時期に○○に挑戦する」など計画を立てられるんです。また、給与も号と級で決まっているので、残業の量にもよりますがいつどれくらい給与がもらえるか予想がつく。なので、公務員は将来のキャリアプランを描ける計画性のある方にはうってつけの職業だと思いますね。

もうひとつの「信用力」については、公務員は民間企業の労働者や自営業者に比べて圧倒的に社会的な信用度が異なることがあります。公務員の仕事は地味でハデさはありませんが、国や地域の根幹を支える重要なものなので経済的・身分的な安定を保障が必要。それが、ひいては社会的なステータスにつながっているのではないかと思っています。


――そういうことが、世の中が不景気なときには公務員が人気になる理由のひとつかもしれませんね。

今、民間からの転職先としての公務員はすごく人気があるんですよ。公務員の中途採用枠も増えています。これは私の予想ですが、これから少子高齢化に伴って新卒採用を徐々に減らして、逆に中途採用枠を増やすことで即戦力な人材を登用していくのではないでしょうか。 公務員の人事担当者によれば、今は新卒よりも中途採用者のほうが勤続年数が長いようです。公務員も民間と同様に忙しいはずですが、民間から転職してきた人からすれば、公務員のほうがまだ負担は少ないのだそうです。なので、公務員は一度社会に出た人だからこそ魅力が実感しやすい職業なのかもしれませんね。


――若い人たちに公務員の仕事に魅力を感じてもらえるにはどうすればよいでしょうか。

公務員は「自然災害などの危機的な状況のときに表に出なければならない人たち」という、どちらかと言えばネガティブなイメージがあると思います。そういう世の中が暗い状況の時にクローズアップされがちなのが公務員なので。本当は、海外から国際会議を誘致したり、シティプロモーションをしたりなど花形の仕事をすることもあります。私の元教え子でもそういった仕事をしている人がいますよ。最近は公務員の倍率が増えているので「良かった」と思いつつも、そういうキラキラしたところも報道してもらえれば、若い人にももっと公務員の仕事に興味をもってもらえるのにな、とも思いますね。

No Image 寺本 康之(てらもと やすゆき) プロフィール

売れない役者の経験を持ち、大学院在学中から講師の仕事をはじめた。以降、行政書士試験、公務員試験の分野で主に活動してきた。法律系科目が専門だが、行政系科目や小論文などの指導も得意としている。ベストセラー『寺本康之の小論文バイブル』(エクシア出版)の著者としても知られており、東進ハイスクールで大学受験向けの小論文講座を担当していたこともある。

現在は、全国大学生協主催の学内講座で活躍するとともに、2つの会社(映画制作会社、不動産関連会社)の社長を兼務している。映画制作会社ではLGBTQの映画監督飯塚花笑(自身の従妹)を代表に据え、主に社会問題を題材とした映画作りに励んでいる。ほか、不動産投資マニア、太陽光投資マニアの側面も有する。

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