「試験勉強」のイメージというと、一夜漬けなどの「丸暗記」を思いうかべる方もいるかもしれません。しかし、歳を経るごとに、こういった丸暗記の能力は下がってきます。
では「年齢が上がると、記憶力が下がる」のかというと、必ずしもそうではありません。実は、記憶力には「丸暗記」だけでなく、別の能力もあります。心理学では「エピソード記憶」と呼ばれている記憶です。
「エピソード記憶」は、個人が経験した出来事に関する記憶のことで、内容や仕組みをイメージしたり、出来事やストーリーとして覚える能力です。こういった能力は、若い頃よりもむしろある程度歳を取った方が発達してきます。
また、記憶というと、一般的に法律などの「言葉」や年号などの「数字」を覚えるものという印象が強いかもしれませんが、書いてある言葉や数字を覚えるのは意外と難しいものです。それよりも、図や動画などの「視覚的感覚」、話し言葉などの「聴覚的感覚」、練習を繰り返すなどの「身体的感覚」を組み合わせ、できるだけ五感を使って覚える方が忘れにくくなります。
スタディング 看護師国家試験講座では、「エピソード記憶」や「五感を使った記憶」をフルに活用します。
動画・音声講座では、文字にすると難しい症状や人体の構造を、わかりやすい視覚的イメージ(イラストや写真)に置き換えて、音声により聴覚的に説明します。視覚と聴覚の両方の刺激によって、「エピソード記憶」が促され、単にテキストを読むよりも忘れにくくなります。
例えば、酸塩基平衡では身体が酸性とアルカリ性、どちらに傾くかがポイントですが、単にテキストを読んで覚えるよりも、動画・音声講座で講師の説明を見聞きすれば、「胃から酸を吐くから身体は酸を放出する、と先生は言っていたな」「シーソーのようなイラストは、酸を放出すると青い方(アルカリ性)に傾いていたな」と自らの体験として思い出せるのです。
また、スマート問題集などの問題演習をすぐに行うことにより、「身体的感覚」も使って、記憶をより定着させます。
上記の各種教材を使用することで、新しい知識が、脳の中で他の知識と結びついて記憶されます。「エピソード記憶」や「五感を使った記憶」をフル活用し、知識の間のつながりを多くすることで、試験本番で記憶が思い出せる可能性が高まるのです。